湊かなえ原作『リバース』がTVドラマに、主演は藤原竜也と戸田恵梨香

2017年3月31日 21:22

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4月14日からスタートする『リバース』。本格的な内容と共に、キャスティングにも力が入っている(c)TBS/湊かなえ

4月14日からスタートする『リバース』。本格的な内容と共に、キャスティングにも力が入っている(c)TBS/湊かなえ[写真拡大]

■4月の新ドラマで人気小説家湊かなえの作品を実写化

 4月14日からTBSで新ドラマ『リバース』がスタートする。この作品は、人気小説家・湊かなえが書いた同名タイトルの小説を実写化したものだ。主演には藤原竜也と戸田恵梨香が起用され、主題歌はシェネルに決定している。

■「イヤミスの女王」が贈る『リバース』の魅力

 『リバース』は2013年11月号から2014年12月号まで『小説現代』にて連載。その後、2015年5月19日に講談社から単行本が発売された作品だ。第37回吉川英治文学新人賞の候補作ともなっている。

 物語は、主人公・深瀬和久の元に、「深瀬和久は人殺しだ」という手紙がやってくるところから始まる。同様の手紙が、同じゼミ生だった村井隆明、浅見康介、谷原康生の元にも届いてた。主人公を含めた彼らは、同じくゼミ生だった広沢の死に関わっているという過去を持っているのだ。

 深瀬たちは手紙を送って来た人物を特定するため、自分たちの過去を振り返ることになる。その中で広沢の死や自分たちの行動、考え方を見つめ直していく。

 人間ならば誰もが抱える「後悔」をえぐるような内容が本作の魅力。また、手紙の送り主を探す中で、深瀬は自分の彼女である越智美穂子とも改めて対面することになるといったミステリー要素も見逃せない。

 湊かなえは『告白』で鮮烈なデビューを果たし、現在では『イヤミスの女王』として知られる人気小説家の一人だ。読了後の「してやられた」と共に、人間が抱える罪悪感や後悔を見事に描き切る。TBSでは彼女の作品が頻繁にドラマ化されおり、過去には『夜行列車』や『Nのために』も実写ドラマ化となった。

 湊かなえは、自身の作品がドラマ化される際には制作チームに入ることが多く、チームに入る場合は、ドラマのために小説の「その後」を書き下ろすのが今の定番となっているようだ。

■主演の藤原竜也と戸田恵梨香は『デスノート』以来の共演

 『リバース』では、すでに配役の発表もされており、主人公の深瀬和久は藤原竜也、ヒロインの越智美穂子は戸田恵梨香が務めることになっている。

 この2人は以前、映画『デスノート』でも共演した経験があり、今回のドラマではどのような空気感を漂わせてくれるのか楽しみだ。『デスノート』もミステリー要素を含んだ作品となっているが、湊かなえ独自の「イヤミス」感の表現にも期待したい。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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