H&M Studio、17年春夏コレクション発表

2017年3月5日 20:48

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記事提供元:ファッションプレス

 H&Mの最高級ライン「H&M Studio(エイチ・アンド・エム・ストゥディオ)」は、フランス・パリで2017年3月1日(水)に2017年春夏コレクションを発表。今季は、ウィメンズに加えメンズも合同でショーを行い、またショー終了直後からオンラインおよび会場内併設の限定ショップにて、また翌日より世界中の厳選されたショップにて「See Now Buy Now」に取り組んだ。

 スウェーデンでスタートとしたH&M、そして最高級ラインとなるH&M Studioは、H&Mの中でも高いデザイン性とクオリティでそのシーズンのキーとなるトレンドやルックを表現している。彼らがモットーとしているのは多様性。世代、性別、宗教あらゆる垣根を超えた顧客を持つ彼らならではの使命感と愛がそこには存在している。

 ブランド初の試みとなった今季、彼らのマインドを表現したのはシンプルでストレートな「LOVE」というキーワード。現代のエネルギーと過去の知識を融合させ、ポジティブなメッセージを未来へと伝える。

 装いはシンプル、それでいてスポーティーなエッセンスを溶け込ませて現代性を追求。ウィメンズは特にバレエからの着想を重んじて、伝統性や女性らしさにスポーツウェアの機能性を投じた。キーカラーはブラック、ホワイトそしてヴィヴィッドなピンク。レースやフリルなど可愛らしい要素の詰まったブラウスやワンピースに、ドローコードを添えたり、フラットサンダルを合わせたり、ナイロンのショートパンツを合わせたりしている。

 一方、ショーデビューとなったメンズは、トラディショナルなウェアをスポーツの現代性と重ね合わせることでモダンに再生。ウールのトレンチコートとジョガーパンツ、ルーズなブレザーと薄手のコットントップスといった、アクティブさを絡めたスタイリングがムードだ。

 メンズ・ウィメンズともに共通して取り入れていたのは、レザーのヘッドバンドである。また、キーカラーの3色の個性を尊重するように、いずれもワントーンまたは2色でコーディネートされていた。

 ショー終了後、H&Mクリエイティブアドバイザーのアン・ソフィー・ヨハンソンに、今季のクリエーションについて話を聞いた。

 Q:今シーズンのインスピレーションを教えてください。

 バレエのエッセンスです。優美さと強さ、そして愛を表現するのに相応しいと思いました。このキーワードは、シルエット、カラーパレット、素材すべての要素で表現をしています。

 Q:なぜ今回はメンズと合同ショーを行ったのですか。

 メンズのファッションそのものが、エネルギッシュでパワーを持ってきていますよね。H&Mだけ見てもセールスの面でも順調です。色々なことを考えた上で、今がベストだなと思いました。

 Q:ショーに先駆けルックを公開、そして「See Now Buy Now」をすぐに取り組む…とても斬新なアプローチですね。

 ルックを先に公開することで、様々な人が興味を持ってくれると思いました。それに関心を持っていただいた方がショーそのものの価値も高まりますよね。みんなでよりファッションを楽しんで欲しいと思いました。

 Q:日本のファッションは、いまH&Mでどのように映っていますか。

 変わらず興味深い国です。人々は個性的で面白いですし、何よりファッションに対して情熱があるので、とても好きな街の一つですよ。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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