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コメの食味ランキング、16年産の「特A」は44点、最多の昨年に及ばず

「特A」にランクされた銘柄数は、前年比2点減の44点だった。[写真拡大]
日本穀物協会は23日、2016年産米の産地・銘柄別の「コメの食味ランキング」を発表。16年産の対象産地品種で「特A」にランクされた銘柄数は、前年比2点減の44点だった。「A」にランクされたものは同19点増の79点、「A’」は同15点減の18点、「B」及び「B’」にランクされたものはいずれも該当なしとなっている。高級米として知られる新潟県魚沼地区のコシヒカリは、28年連続の特Aだった。
日本穀物協会では、良質な米作りの推進と米の消費拡大に役立てるべく、1971年産米から全国の代表的な産地品種について毎年食味試験を行い、食味ランキングとして公表している(「特A」のランクは平成に入った1989年産から設定)。対象産地品種となるには、道府県の奨励品種であること、作付面積が一定の基準を満たすものであること等が条件。食味試験は同協会が選抜訓練した「食味評価エキスパートパネル」20名が行い、白飯の「外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価」の6項目について、基準米(複数産地コシヒカリのブレンド米)と比較評価する相対法にて実施される。なお炊き方に差異がでないように、同タイプの炊飯器が使用されている。
16年産は、対象となった銘柄数は15年(139点)を上回る141点だったが、「特A」の認定銘柄数は過去最高を記録した15年の46点を下回る結果となった。16年の水稲の地域別作柄は、北海道、東北及び北陸では一部を除き全もみ数は平年を上回ったが、関東以西は6月及び8月以降に日照不足傾向が見られた。作況指数は全国平均103の「やや良」だった。
今回から新規に食味試験の対象となったのは神奈川県産(県央・湘南・県西)の「はるみ」、静岡県産(東部・中部・西部)の「きぬむすめ」、岡山県産の「ヒノヒカリ」、広島県産(北部)の「あきさかり」。これらのうち、「はるみ」と「あきさかり」が「特A」、「きぬむすめ」と「ヒノヒカリ」は「A」にランク付けされた。(記事:荒川・記事一覧を見る)
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