概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日ぶりに反発、おおむねプラス圏で推移し終盤に上げ幅を拡大させた

2017年2月17日 09:59

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記事提供元:フィスコ


*09:59JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は3日ぶりに反発、おおむねプラス圏で推移し終盤に上げ幅を拡大させた
【ブラジル】ボベスパ指数 67814.24 -0.24%

16日のブラジル株式市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比161.34ポイント安(-0.24%)の67814.24で取引を終えた。68455.85まで上昇した後、一時67661.42まで下落した。

前半はプラス圏を回復する場面もあったが、後半は売りに押された。テメル大統領の支持率が大幅に低下していることが改めて警戒された。これに伴い、同政権が進めている構造改革が大幅に遅れる可能性がある。また、最近の上昇で足元では高値警戒感も強い。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇などが好感されたほか、中国の需要増に伴う鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)の生産高が市場予想を上回るとの報告も支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2148.48 +0.53%

16日のロシア株式市場は7日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比11.40ポイント高(+0.53%)の2148.48で取引を終了した。2148.48から2127.04まで下落した。

連日の下落で足元では高値警戒感が強まり、下値拾う動きが活発となった。また、ブレント原油価格の上昇も資源セクターの支援材料。一方、指数の上値は重い。ロシアに実施している経済制裁の撤廃は時期尚早だとの米政府の発言が嫌気された。

【インド】SENSEX指数 28301.27 +0.52%

16日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反発。前日比145.71ポイント高(+0.52%)の28301.27、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.61%(53.30ポイント)高の8778.00で取引を終えた。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。IT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)や製薬大手の大幅上昇が指数をサポート。TCSは自社株を買い戻す計画を示したことが好感された。また、米トランプ政権の経済政策がインドの通信・IT企業に有利だとの見方も追い風となった。

【中国本土】上海総合指数 3229.62 +0.52%

16日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比16.63ポイント高(+0.52%)の3229.62ポイントと反発した。約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。

金融引き締めへの警戒感がやや薄らぐ。中国人民銀行(中央銀行)は15日引け後、「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じ、国内の22金融機関に計3935億人民元を供給したと発表した(同日は計1515億人民元が満期を迎える)。そのほか、リバースレポを13日に再開し、連日で資金供給を実施している。また、中国の重要な政治イベントである「両会」(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)の開幕まで残り半月ほどとなるなか、各種の産業支援策に対する期待感も高まった。《CS》

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