【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】ファンデリーは生活習慣病が気になる方や食事制限中の方に一人ひとり合わせた食事を宅配

2017年2月6日 10:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ファンデリー<3137>(東マ)は、食事コントロールに気をつかう人々のために管理栄養士・栄養士が個々に調整した健康食を宅配するMFD(メディカル・フード・デリバリー)事業を中核として、健康食レシピの紹介や食品・医薬品メーカーのマーケティング支援なども行っている。

ファンデリー<3137>(東マ)は、食事コントロールに気をつかう人々のために管理栄養士・栄養士が個々に調整した健康食を宅配するMFD(メディカル・フード・デリバリー)事業を中核として、健康食レシピの紹介や食品・医薬品メーカーのマーケティング支援なども行っている。[写真拡大]

【ファンデリー<3137>(東マ)】

◆「食を通じて多くの人々を幸せにし、豊かな未来社会に貢献したい」

 ファンデリー<3137>(東マ)は、食事コントロールに気をつかう人々のために管理栄養士・栄養士が個々に調整した健康食を宅配するMFD(メディカル・フード・デリバリー)事業を中核として、健康食レシピの紹介や食品・医薬品メーカーのマーケティング支援なども行っている。将来的には「ヘルスケア総合企業」を目指して業績も拡大中。この意味では、企業活動そのものがCSR(企業の社会的責任・社会貢献)活動に重なると言っても過言ではないといえる。

 同社は、創業者である阿部公祐氏が2000年9月に設立し、翌年4月には日本初の栄養士による宅配サービス「カウンセリングデリバリー」を開始した。社名の由来は、英語の「FUN」(面白さ・楽しさ・感動)と「DELIVERY」(お届けする)をつなぎ合わせたもので、株式市場の関係者からは、ネーミングとして冴えていて覚えやすいとの声もある。同社のホームページによると「社会に感動を届け多くの人々を幸せにする企業でありたい」「ヘルスケア事業を通じて豊かな未来社会に貢献したい」という願いを込めて命名したという。

◆医療としての宅配を志向し栄養士によるカウンセリングサービスにも注力

 少し事業内容を見てみると、健康食の宅配「MFD(メディカル・フード・デリバリー)事業」は、多くの場合、健康食通販カタログ『ミールタイム(mealtime)』を通じて受注する。『ミールタイム』は、直近で全国の医療機関や調剤薬局など約1万8000カ所から配布されており、生活習慣病や食事制限が必要な方々に、栄養士が開発した健康食を紹介するだけでなく、一人ひとりに合わせたメニューを提案するなどのカウンセリングサービスに注力している。

 電話オペレーターはすべて栄養士が担当し、医師などから指示された食事制限数値を守るため、必ず血液検査結果の数値ヒアリングや健康状態に合わせた栄養相談を行っている。メニューとしては、ヘルシー食・ヘルシー食多め・たんぱく質調整食・ケア食の4つのカテゴリーがあり、利用者一人ひとりに合わせた献立を考案して届けるのが特色だ。医療としての宅配を志向しているため、一般的な食事の宅配サービスとは全く異なることがわかる。

◆味の素冷凍食品との共同開発やシャープとのIoT調理家電によるサービス連携も

 もうひとつの「マーケティング事業」では、『ミールタイム』の紙面広告枠販売、紹介ネットワークを通じたサンプリング等の業務受託、健康食レシピサイトの運営などを通じて、食品、医薬品、健康家電メーカー向けにマーケティング活動支援を行っている。同社が運営するレシピサイト「はちまるレシピ」には、食事療法をサポートするため、医療機関に所属する管理栄養士が考案した健康食を掲載している。2016年11月に加わった新レシピとしては、たんぱく質の量を通常のシューマイと比べて約57%カットした「ミールタイム肉シューマイ」を用いた、たんぱく質調整レシピが載っている。この「ミールタイム肉シューマイ」は味の素冷凍食品と共同で開発し、16年9月から健康食の通販に載っている。

 また、16年10月にはシャープとのサービス連携を発表。同社のインターネット化(IoT)された調理家電として注目されているウォーターオーブン「ヘルシオ」の表示画面に食品メーカーの商品広告、食や健康に関する情報などを配信するサービスを開始した。なお、広告を見るとポイントが貯まり、貯まったポイントはファンデリーの運営する「ポイント家電サイト」を通して所定金額の「QUOカード」と交換することができる。

 16年7月には、KDDIを代表団体とする「セルフ健康チェックと食事コントロールによる生活習慣病予防事業」に参加し、経済産業省「平成28年度健康寿命延伸産業創出推進事業(地域におけるヘルスケアビジネス創出推進等事業)」に採択された。

 このような、食を通じたヘルスケア・健康サポート活動は、海外にも種をまき始めている。

 2年ほど前になるが、同社の女性管理栄養士が青年海外協力隊の一員としてグアテマラに赴任し、生活や栄養の分野で活動を行った。その様子が同社のホームページの「CSR」に掲載されている。

◆業績は連続最高益更新の見込み、17年3月期は2ケタ増収増益に

 今期・17年3月期の業績予想は、5月10日公表の段階で、売上高を前期比15.0%増の34億66百万円とし、営業利益は同13.3%増の5億67百万円、経常利益は同11.4%増の5億57百万円、純利益は同8.8%増の3億40百万円としている。連続で最高益を更新する見込みだ。

 なお、『ミールタイム』には特定の疾病に着目した健康食のコーナーもあり、16年12月には、風邪が流行する季節に向けて「トマトのビタミンA」「切り干し大根の亜鉛」「赤ピーマンのビタミンC」「大豆のリジン」「ゴマのビタミンB1」「ニンニクのアリシン」などの食材と成分を加えた「食塩無添加トマトジュース使用ロールキャベツトマト煮風セット」を発売している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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