トヨタ、新型カムリを世界初披露、デトロイトモーターショーで

2017年1月10日 19:59

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新型カムリ(米国仕様)(トヨタ自動車の発表資料より)

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 トヨタ自動車は10日、米国ミシガン州デトロイト市で開催されているデトロイトモーターショー(北米国際自動車ショー)で、新型カムリ(米国仕様)を世界初披露した。

 カムリは、1982年に日本で発売されたセダン。発売以来代を重ね、「トヨタのグローバルミッドサイズセダン」として、現在では100以上の国・地域で販売されており、累計販売台数は1,800万台を超えるベストセラーカーだ。

 8代目となる新型カムリは、TNGAに基づいてプラットフォームをGA-Kプラットフォームに刷新。低重心化、ボディ・フロア剛性強化、エンジンのマウント位置見直しのほか、リヤに新サスペンションを採用するなど、クルマのパッケージ全体を一新することで、操縦安定性や乗り心地などの性能を幅広く向上している。

 パワートレーンには、TNGAにより構造や構成を全面的に作り直し、高い走行性能と環境性能を両立させた新型エンジン「Dynamic Force Engine」を初採用。ガソリン車、ハイブリッド車ともに世界トップレベルの熱効率を達成すると同時に、レスポンスやトルクを向上することで、燃費と動力性能の大幅向上を実現させた。

 直列4気筒2.5L直噴ガソリンエンジンを設定したガソリン車は、新型トランスミッションの「Direct Shift-8AT」を採用。ハイブリッド車では、2.5L用のトヨタハイブリッドシステム(THSⅡ)を一新し、小型・軽量・低損失化技術を、高燃焼効率・高出力の新型エンジンと組み合わせ、優れた動力性能・低燃費を実現した。

 デザインはよりスポーティで洗練されたものとし、エクステリアでは、バンパーコーナーをより立体的で大胆な構成にした「アンダープライオリティ」により、トヨタ独自フロントの表情「キーンルック」を進化させた。スリムなアッパーグリルと大きく構えたロアグリルを対比させ、低重心感とワイドなスタンスを強調。フードと全高を低く抑えながら、後席頭上空間を確保したロングルーフのキャビンシルエットと、クォーターピラーの流麗なキャラクターラインにより、実用性とスポーティさを高次元で両立した独創的なキャビン造形を実現させた。

 インテリアデザインでは、TNGAに基づく新パッケージにより、前方視界に優れた軽快でスポーティなインパネとグローバルミッドサイズセダンに相応しい広々とした空間を両立。次世代インターフェースとして、「カラーヘッドアップディスプレイ」、「マルチインフォメーションディスプレイ(メーターパネル内)」、「8インチオーディオビジュアルナビゲーションシステム」を相互にリンクさせている。

 安全装備では、ミリ波レーダーと単眼カメラを用い、総合的な制御により、クルマだけではなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用している。

 日本では、2017年夏頃の発売を予定している。

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