「シュガーラッシュ」ヴァネロペ役声優が日米で全然タイプが違う!

2016年12月1日 08:43

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これには戸惑う!「 シュガーラッシュ 」のヴァネロペ役の声優が日米で全然タイプが違う©Disney

これには戸惑う!「 シュガーラッシュ 」のヴァネロペ役の声優が日米で全然タイプが違う©Disney[写真拡大]

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 「Wreck it Ralph」・・・というと、ピンと来ないかも知れませんが、これはディズニー映画「シュガーラッシュ」の原題。“壊し屋ラルフ”という意味のタイトルです。2018年の公開予定映画にそんな「Wreck it Ralph 2」が発表されまして、日本でもし公開された場合には邦題も「シュガーラッシュ2」になってしまうのか気になる、今日このごろ。

シュガーラッシュ
 ワタクシ、この「シュガーラッシュ」が大好きでして、未だに何度も見なおしている作品なんですが、実はタイトルだけでなく、アメリカ版と日本版で大きく違う!と感じる部分があります。

 それは主人公の相棒でもある女の子ヴァネロペの“声”!

 実は日米ですっごく、声質に差があるキャラクターなのです。

■シュガーラッシュ 日本語版のヴァネロペ役は諸星すみれさん


 日本人に馴染みのあるヴァネロペは、高くて元気でやんちゃな可愛い声。

 そんなヴァネロペを演じているのは、諸星すみれさん。幼い頃から劇団ひまわりにて活躍し、小学生という若さで声優活動を開始。現在でも多くのアニメ作品で主要キャラクターを演じている声優さんです。

 「トイストーリー」シリーズでウッディの現在の持ち主であるボニーを始め、「塔の上のラプンツェル」のラプンツェルや「アナと雪の女王」のアナなどの各少女期なども務めている、ディズニー作品御用達の“可愛い幼女”キャストなワケです。

 日本版公式プレビュー動画。動画の3分ぐらいからヴァネロペの声が聞けます。

■シュガーラッシュ 英語版のヴァネロペ役はサラ・シルバーマン


 そして一方、原版でもあるアメリカのヴァネロペは、しゃがれ声(!)。

 元気でやんちゃな点は日本と同様なものの、唾を吐いたりやたら口の悪いキャラクターとなっています。

 演じるのはTVや映画で活躍するタレントのサラ・シルバーマンさん。諸星すみれさんがまだ10代なのに対し彼女は40代なことからも、日本とのギャップが大きいことが分かります。サラ・シルバーマンさんはコメディアンとして、やや毒のある言動を行うことのある方。日本と比べると“生意気で毒づいてくる小娘”感が濃い配役なのです。

 海外版公式トレーラー。動画1分ぐらいから登場してます。

■どっちが正解というよりも・・・


 日本人からしたら、アメリカ版を見ると違和感に感じるでしょうし、逆に向こうの人からしたら日本版の方に違和感を感じるでしょう。

 後でローカライズが施されたものだから、日本版の方が間違っているというのも、それはそれで乱暴な言い方。“元気でやんちゃ”な部分もヴァネロペの持つ魅力なのは確かであり、あくまでそこの強調として、日本版の選択もある意味、正解だったと言えるでしょう。(しっかり興行的に成功もしていますしね。)

 ただ、今後「2」が出るとなると心配も発生します。平気で唾を吐くようなキャラクターとして生まれたヴァネロペが、その性格に準じた重要なアクションや展開が織り込まれた場合、日本版のヴァネロペとの齟齬が発生しないとも言えません。

 日本独自の味付けが、興行的にも印象的にもプラスに働くことがある一方で、何かが損なわれている可能性もあることは海外作品を見る上で頭に入れておきたいところです。それは声優に限らず、字幕であったり、タイトルであったり、その他の部分でも同じくです。

 かくいう私は、実はサラ・シルバーマン演じるしゃがれ声ヴァネロペを先に鑑賞していたもので、日本版のやけに可愛い声のヴァネロペに驚きと、「あぁ日本らしい起用だな」という妙な納得もありました。送り出す側が、明確にキャラクターへの印象操作を行なっている例としてヴァネロペは、非常にわかりやすい例でしょう。

 といったところで冒頭の話題です。

 あの一本で終わる話じゃないことが判明した「シュガーラッシュ」。

 おそらく日本でも興行展開が行われるはずなので、悪いノイズとして残るようなローカライズだけは気をつけて欲しいところ。多少はアメリカのヴァネロペの性格に寄せていってくれて良いと思っています。

 諸星すみれさんがすっごい汚い言葉で罵ってくれるシーンとか作れるのなら、それはそれでなんらかの需要を満たしてくれるハズですよ!ディズニージャパンの皆様!

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(あにぶ編集部/ネジムラ)

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