新興市場見通し:外部環境への警戒感後退で買い先行か、IPOではアイリッジ上場

2015年7月11日 15:01

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記事提供元:フィスコ


*15:01JST 新興市場見通し:外部環境への警戒感後退で買い先行か、IPOではアイリッジ上場

先週の新興市場は、日経平均が一時19100円近くまで急落するなど外部環境への警戒感から相場全体が不安定となるなか、リスク回避の売りが膨らみ軟調に推移した。週初からギリシャ情勢への懸念で売りが先行し、週半ばには中国株急落の影響が日本株相場も揺るがした。マザーズ指数は前週末からの下落率が15%に迫る場面もあった。その後、中国株の持ち直しなどを受けて急速に値を戻したものの、ギリシャ支援を巡る欧州連合(EU)首脳会議を12日に控え、週末にかけては手控えムードが広がった。結局、週間の騰落率は、日経平均が-3.7%であったのに対して、マザーズ指数は-8.4%、日経ジャスダック平均は-3.3%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で10.2%安、サイバーダイン<7779>が同6.6%安となった。ミクシィは海外公募増資などを発表したことも需給面のネガティブ材料となった。その他主力銘柄では、ITbook<3742>が同11.6%安、そーせいグループ<4565>が同13.1%安と2ケタの下げとなる一方、FFRI<3692>は同2.4%高とプラスを確保した。ジャスダック主力では、ガンホー<3765>が同9.5%安、日本マイクロニクス<6871>が同9.1%安、ガーラ<4777>が同14.7%安と売られる一方、クルーズ<2138>はゲームのリリースなどが材料視され同7.0%高と堅調だった。全般軟調な展開のなか、好業績を発表した銘柄や介護関連のテーマ株、小型材料株などに物色が向かい、アイ・ピー・エス<4335>、不二ラテックス<5199>、イグニス<3689>、シダー<2435>、ジグソー<3914>、コックス<9876>などの上昇が目立った。IPOでは、7日に富士山マガジンサービス<3138>(マザーズ)、8日にクレステック<7812>(ジャスダック)、10日に平山<7781>(ジャスダック)が新規上場した。富士山マガジンサービスが初日値付かずの人気となったほか、その他2社も堅調な初値形成となった。

今週の新興市場は、引き続き外部環境を睨みながらの相場展開となるものの、目先はギリシャの財政改革案提出や中国株の反発などを好感した買いが先行するとみられる。マザーズ指数は9日に一時3月以来の安値水準まで急落する場面があったものの、中国株の反発とともに急速に値を戻した。外部環境への警戒感が後退すれば、中小型株も値ごろ感から押し目買いの動きが強まるだろう。

今週は13日にシリコンスタジオ<3907>、14日にウエストHD<1407>、いちごグループHD<2337>、ファンドクリエーショングループ<3266>、ケイブ<3760>、テラスカイ<3915>、Gunosy<6047>、リーバイ・ストラウス・ジャパン<9836>、15日にサムティ<3244>、アクロディア<3823>、サマンサタバサジャパン<7829>などが決算発表を予定している。7月決算発表のピークとなるほか、8月の決算発表を前に業績予想の修正も相次ぎ発表されており、好業績株に改めて注目していきたい。

IPO関連では、16日にアイリッジ<3917>がマザーズへ新規上場する。近時関心の高まっているO2O(Online to Offline)関連ビジネスを手掛け、投資家からの人気は高いようだ。また、デクセリアルズ<4980>など4社のブックビルディングが行われる予定となっている。なお、先週はリッチメディア<6170>(8月10日、マザーズ)、パルマ<3461>(8月11日、マザーズ)の新規上場が発表されている。《TN》

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