ローム、1200V/300A定格のフルSiCパワーモジュールを開発

2015年4月15日 12:14

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フルSiCパワーモジュール「BSM300D12P2E001」(ロームの発表資料より)

フルSiCパワーモジュール「BSM300D12P2E001」(ロームの発表資料より)[写真拡大]

 ロームは15日、産業機器や太陽光発電パワーコンディショナーなどのインバータ、コンバータ向けに1200V/300A定格のフルSiCパワーモジュール「BSM300D12P2E001」を開発したと発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、6月より量産出荷を開始する予定である。 生産拠点は前工程がローム・アポロ、後工程がローム本社工場となる。

 新製品は、同等電流定格のIGBTモジュールと比較してスイッチング損失を77%低減することができた。IGBTモジュールからの置き換えにより大幅なスイッチング損失の低減が望め、冷却機構の小型化が可能になる。また、より高周波スイッチング動作を行うことで、コイルやキャパシタといった周辺部品の小型化もできる。

 また、内蔵するSiCデバイスの配置、内部パターンを最適化することで、従来品と比較し、内部インダクタンスを約半減したパッケージを開発した。これにより、300A定格の製品化を実現した。

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