チョコレートに認知症予防の効果はない?

2015年1月8日 11:00

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 チョコレートに含まれるカカオフラバノールには、血管をリラックスさせて血液の循環を良くし、記憶低下を抑制する働きがある。そのため、チョコレートを食べれば認知症を予防できるといわれている。しかし、コロンビア大学のアルツハイマー病研究センターの研究によれば、チョコレートを食べると認知力が向上するというのはどうやら間違いであるようだ(SlashdotCBC News)。

 というのも、チョコレートを製造する過程でカカオビーンズの加熱や発酵が行われるが、その結果フラバノールの大半が消滅してしまうからなのだそうだ。つまり、カカオフラバノールの有効性を活かしたチョコレートを作るのは極めて難しいということになる。カカオの割合が高いダークチョコレートだからといって、フラバノールの含有量も高いというわけでもないという。

 また、フラバノールを高濃度に含むチョコレートの拒否閾値(どれだけの人がその食べ物の味を拒否するかを示す指標)を調べたところ、何と80%を超えるという結果も出たそうだ。どんなに体に良いと言われても、苦すぎて食べられたものではない。もし今後、フラバノールの有効性を活かした製品が登場するとすれば、チョコレートではなく粉末や錠剤、サプリメントになるだろうとのこと。

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