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新興市場見通し:外部環境改善や調整一巡感でリバウンドへ
*15:59JST 新興市場見通し:外部環境改善や調整一巡感でリバウンドへ
先週の新興市場は調整色を強める展開となった。マザーズ、ジャスダックともに8月前半以来のきつい下落局面を迎える格好に。香港の民主派デモ、米国の早期利上げ懸念の台頭、ECBの金融政策に対する失望感など、外部環境の悪化を警戒して、主力株を中心に換金売り圧力が強まった。主力株の下落に伴い、個人投資家の需給悪化懸念なども台頭する格好になった。売買代金も低調、マザーズ市場は1000億円を下回る日が相次ぎ、週末のジャスダック市場は4月28日以来の低水準となっている。なお、週間の騰落率は、日経平均が-3.2%であったのに対して、マザーズ指数は-5.6%、日経ジャスダック平均は-2.7%だった。
個別では、ミクシィ<2121>やサイバーダイン<7779>が週間で5%前後の下落となったほか、マイクロニクス<6871>やガンホー<3765>なども含め、主力株が総じて軟調だった。タカラバイオ<4974>やPD<4587>、DWTI<4576>などバイオ関連も総じてさえない。また、テックファーム<3625>はカジノ法案の先行き懸念から利食い売りに押され、ウエストHD<1407>は再生エネルギー政策に対する警戒感から大幅安。その他、ロックオン<3690>やリアルワールド<3691>、イグニス<3689>など、直近IPO銘柄でもきつい下げが目立った。一方、9月30日に新規上場したFFRI<3692>は、上場2日目に公開価格の約2.8倍となる4010円の初値をつけ、その後は週末にかけて連日のストップ高と急騰を続けている。ブロードメディア<4347>は売買代金トップで急騰、クラウドゲーム技術提供で複数社と協議と伝わったことが材料視される。ファーマフーズ<2929>は新関節リウマチ李朝薬の開発報道、イデアインター<3140>は今期の業績見通しがそれぞれ好感材料に。
今週の新興市場は、米雇用統計の上振れによる海外株高など外部環境の改善を受けて、前週末に大幅安となった反動の動きが想定される。週末はマザーズ指数が200日線を割り込まずに反発と、調整一巡感も強まる状況となっている。物色の柱は依然として見出せない状況であるが、換金売りに押されていた主力株を中心に押し目買いの動きが期待されるところ。先週はサイバーダインに大口の売りが連日で見られたが、週後半にかけてはこうした動きも沈静化する方向に。また、FFRIの活況を受けて、直近IPO銘柄に対する見直しの動きなども期待されよう。ただ、本格的な上昇に向けては、低調な売買代金の回復は必要とされてこよう。
物色は、ノーベル生理学医学賞の発表などをきっかけにバイオ関連などに関心が向かう可能性はあろう。また、2、8月期決算の発表が本格化する中で、小売セクターにも関心が高まる公算。足元での各社の月次売上好転なども支援材料と捉えられる。為替の円安反転を支えに、あらためて輸出関連にも押し目買いの動きが強まる可能性。建設関連株も相対的な買い安心感は強い状況といえよう。
今週の主な決算発表銘柄は、8日にUSEN<4842>、エヌピーシー<6255>、9日にブロッコリー<2706>、10日にドーン<2303>、エスクローAJ<6093>、ローツェ<6323>、竹内製<6432>などが予定されている。また、8日には東証2部にヤマシンフィルタ<6240>、9日にはすかいらーく<3197>が新規上場予定。ともに初値に対しては大きな期待を高めにくいものの、新興市場への影響は限定的だろう。《TN》
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