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南車と北車が2%超の逆行高、合併否定も思惑くすぶる
記事提供元:フィスコ
*13:40JST 南車と北車が2%超の逆行高、合併否定も思惑くすぶる
中国北車:6.97HKドル(+2.35%)=前場終値
中国南車:7.30HKドル(+2.25%)=前場終値
5日の香港マーケットでは、取引再開した中国2大鉄道車両メーカー株がそろって逆行高。
M&A(合併・買収)の思惑がくすぶる。政府主導による合併観測を巡って、両社は4日引け後、そろって報道内容を否定する公告を発表したが、市場の期待は残っているようだ。
両社によれば、中央国有企業(政府が直接管轄)の再編・合併事項に関しては、上級機関が決定するものの、中国南車と中国北車、双方の親会社ともに現時点で関連部門から経営統合に関するいかなる決定通知も受け取っていない。また国有資産監督管理委員会に対し、会社側からも合併プランを提出していないと強調した。
また、複数の中国メディアが4日付で報じたところによれば、中国南車、中国北車はそれぞれ再編案をすでに政府に提出。中国南車では、中国北車を吸収合併する案を提示した。一方の中国北車は、政府が管理する新たな持株会社グループを設立し、両社をその傘下に入れるよう提案したとされる。
合併計画は国務院の主導によって計画が進められており、業界を二分する両社を統合することで、中国の高速鉄道輸出における価格競争を回避する狙いという。ただ、国内の鉄道運営を担う中国鉄路総公司が両社の合併に反対しており、これが当面の障害となっているようだ。両社の統合によって国内の競争構造が崩れると懸念しているという。《ZN》
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