欧米為替見通し:5月のトラウマとプーチン露大統領の深謀遠慮

2014年5月19日 17:18

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記事提供元:フィスコ


*17:18JST 欧米為替見通し:5月のトラウマとプーチン露大統領の深謀遠慮

本日19日の欧米市場のドル・円は、25日のウクライナ大統領選挙に向けて緊迫の度合いが増していることで弱含みに推移する展開が予想される。

25日のウクライナ大統領選挙に向けて、市場は「5月に売り逃げろ」というウォール街の相場格言に従いつつある。

2012年の5月は、ギリシャの総選挙で連立政権樹立が失敗し、G-8サミットでは、ギリシャのユーロ圏残留が要請されたものの、ギリシャ金融危機への警戒感が高まった。

2013年の5月は、バーナンキ第14代FRB議長が年内のテーパリング(量的緩和縮小)を示唆したことで、ニューヨーク株式市場は下落した。

2014年の5月は、25日のウクライナ大統領選挙に向けて、ロシアによる「宣戦布告無き戦争」により、ウクライナ東南部は実質的に内戦に陥っている、と警戒されている。

プーチン・ロシア大統領は、中国と4000億ドルのガス契約で合意の公算(イズベチヤ報道)と報じられており、ウクライナ東部でロシア系住民への危害が拡大して、ロシア軍を平和維持部隊として派遣するタイミングを待っている。

【今日の欧米市場の予定】

18:00 ユーロ圏・3月建設支出(2月:前月比+0.1%)
01:10 フィッシャー米ダラス連銀総裁、ウィリアムズ米SF連銀総裁が討論会参加

バーナンキ前FRB議長が講演予定《KO》

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