16日の米国市場ダイジェスト:ダウは44ドル高、引けにかけてハイテクや小型株が反発

2014年5月17日 08:34

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記事提供元:フィスコ


*08:34JST 16日の米国市場ダイジェスト:ダウは44ドル高、引けにかけてハイテクや小型株が反発

■NY株式:ダウは44ドル高、引けにかけてハイテクや小型株が反発

NYダウ       ナスダック
終値 :16491.31  終値 :4090.59
前日比:+44.50   前日比:+21.30
始値 :16447.32  始値 :4070.35
高値 :16498.99  高値 :4091.16
安値 :16414.32  安値 :4044.27

16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は44.50ドル高の16491.31、ナスダックは21.29ポイント高の4090.59で取引を終了した。朝方発表された4月住宅着工件数が予想を上回る一方で、5月ミシガン大学消費者信頼感指数が下振れしたことで揉み合う展開となった。当局への提出資料で明らかとなった大口投資家の3月末時点での保有銘柄が物色され、引けにかけては下落の目立っていたハイテクや小型株に買いが広がって上昇する展開となった。セクター別では、電気通信サービスや小売が上昇する一方、エネルギーや銀行が下落した。

百貨店のノードストローム(JWN)が好決算を発表して上昇。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)も予想を上回る決算を発表して堅調推移となった。自動車売買情報サイトのトゥルーカー・ドットコム(TRUE)が新規株式上場し、公募価格を大きく上回り初日の取引を終えた。一方で、自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は、リコールの対応が遅れたことに関して米運輸省に3500万ドルの制裁金を支払うことが明らかとなり軟調推移となった。

通信大手のベライゾン(VZ)は著名投資家のバフェット氏率いる保険会社や、大手ヘッジファンドの新規投資が明らかとなり注目を集めている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は101円53銭、米住宅指標の上振れでドル買い優勢

ドル・円は101円39銭から101円68銭へ上昇し101円53銭で引けた。予想を上振れた米国の4月住宅着工件数や住宅建設許可件数を好感し米国債券利回りが下げ止まったためドル買いが優勢となった。その後、発表された米国の5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が改善予想に反し悪化したことを嫌気したドル売りが再燃し伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.3687ドルまで下落後、1.3719ドルへ反発し1.3694ドルで引けた。ウクライナ懸念、高債務国の債券利回りが上昇したことを嫌気したユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、138円83銭から139円34銭へ上昇。

ポンド・ドルは、1.6798ドルから1.6841ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.8900フランから0.8927フランへ上昇した。

■NY原油:反発で102.02ドル、米住宅指標とリビア情勢を受けて買い先行

NY原油は反発(NYMEX原油6月限終値:102.02 ↑0.52)。101.61ドルから102.23ドルまで上昇した。この日発表された米国の経済指標で、4月の住宅着工件数と住宅建設許可件数が予想を大きく上回る増加となったことを受けて、需要の先行き期待感から買いが優勢になった。ただ、5月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値の低下には、一時上げ渋った。

また、リビアでは、先日操業再開が発表された一部油田が、反政府勢力に再び封鎖されたといわれる。リビア原油の生産回復が早くも滞る状況になっており、供給拡大観測が後退したことも買いにつながったもよう。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.51ドル -0.04ドル(-0.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 30.14ドル +0.37ドル(+1.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.43ドル -0.21ドル(-0.13%)
インテル(INTC)    25.84ドル -0.17ドル(-0.65%)
アップル(AAPL)      597.51ドル +8.69ドル(+1.48%)
グーグル(GOOG)      520.63ドル +0.65ドル(+0.13%)
フェイスブック(FB) 58.02ドル +0.10ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT)     106.03ドル +1.04ドル(+0.99%)
アルコア(AA)       13.45ドル +0.13ドル(+0.98%)
ウォルマート(WMT)     77.01ドル +0.18ドル(-0.23%)《KO》

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