関連記事
【木村隆のマーケット&銘柄観察】ファルテックは足元も中期も好業績が継続、割安さは行き過ぎ
ファルテック<7215>(東2)の反転相場入りが有力になってきた。5月14日に発表された前2014年3月期は売上げ773億9300万円(前々期比7.5%増)、経常利益35億200万円(同11.3%増)と、増収益を確保した。
自動車部品事業は、中国子会社工場の量産が本格化したほか、自動車用品事業では、北米での新車販売台数増に伴い納入数量が増えた。ただ、新車立上げ費用の発生、タイの子会社の本格量産準備費用の発生等が利益を圧迫した。
今2015年3月期は売上げ350億円(前期比3.4%増),経常利益40億円(同14.2%増)と、連続増収益を見込んでいる。中国及び米国を中心とした海外子会社の業容拡大を図るとともに、高収益商品の拡販それに更なる製造原価の低減に努める。
決算発表と同時に新中期経営計画を発表した。同社は事業環境の変化を見極めながら毎年中期計画の見直しを実施している。今回は2017年3月期を最終年度とする計画を策定した。
長期ビジョンでは、業界トップレベルの収益力と高品質を目指す。そのために、自動車部品事業で培った技術と自動車用品事業で培った企画・デザインを融合した、独自のビジネスモデルLCPの提案、推進を目指す。そして、ナンバーワン商品のコンバージョン、ルーフレール、ウィンドウモール、電装品の拡販・内製化も加速する。また、スペースとリードタイムを効率的に活用するFALTEC DASH 2分の1活動を推進し経費削減を目指す。
その結果、2017年3月期に売上げ900億円(2014年43月期773億円)、経常利益63億円(同35億円)を計画している。今期の予想1株当たり利益718円べースでもPERは5倍台と、十分過ぎるほどに割安だが、将来的にはさらに割安になっていく。出遅れ買いのうねりが自然発生的に起こりそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【木村隆のマーケット&銘柄観察】アビストは自動車関連企業の好業績受け、増額に期待高まる(2014/05/07)
・【編集長の視点】DNCは反落も決算発表を先取りして割安直近IPO株買いが再燃余地(2014/05/07)
・【木村隆のマーケット&銘柄観察】ブロードリーフは街の「カーウンセラー」1号店をオープン(2014/05/07)
・直近東証1部市場変更株は決算発表を先取りして「1部半銘柄」的な個別業績相場発進を期待=浅妻昭治(2014/05/07)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
