東芝、世界初の15nmプロセスNAND型フラッシュメモリを開発

2014年4月23日 15:25

印刷

15nmプロセスを用いたNAND型フラッシュメモリ(東芝の発表資料より)

15nmプロセスを用いたNAND型フラッシュメモリ(東芝の発表資料より)[写真拡大]

 東芝は23日、世界初という15nmプロセスを用いた2bit/セルの128Gbit(16GB)のNAND型フラッシュメモリを開発したと発表した。今月末から四日市工場の第5製造棟で、現行世代の19nm第二世代品から切り替えて順次量産していくという。

 同社によると、今回の新製品は、世界最先端の15nmプロセスを適用するとともに周辺回路の工夫により、世界最小クラスのチップサイズを実現した。19nm第二世代品と比較して書き込み速度はほぼ同等、データ転送速度は高速インタフェース仕様の採用により、1.3倍の速さである533Mbpsを実現したという。

 同社は15nmプロセスを採用した3ビット/セル製品も第1四半期中の量産開始を計画しており、並行して開発している高性能NANDコントローラを組み合わせてスマートフォンやタブレットPCなどに展開する予定。また、SSDの開発も進め、ノートPCなどへの搭載も図る。

 米サンディスクも米国時間22日に15nmプロセスを用いたNAND型フラッシュメモリを開発し、出荷を開始したと発表した。量産は2014年後半を予定しているという。

関連記事