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【木村隆のマーケット&銘柄観察】サンセイランディックは底地シェア拡大で成長を目指す
サンセイランディック <3277> (東2)が下値切り上げ波動に入ってきた。PBR1.0倍をはじめ、投資指標には割安なものが多く、全体相場が波乱展開に陥る中で買い安心感を誘う銘柄として評価が高まっているようだ。
前2013年12月期の売上げ91億8700万円(前々期比3.0%減)、営業利益9憶1900万円(同77.9%増)に続き、今2014年12月期も売上げ120億8800万円(前期比31.6%増)、営業利益10億5900万円(同15.2%増)と、連続大幅増益が見込まれている。
株価はここらあたりの好業績はいったん織り込んだパターンだが、その先、中期的な成長力への評価はまだ手がついていない。同社が行っているのは権利調整ビジネス。ひとつの不動産に複数の権利者がいるため、自由な活用が制限されている不動産を所有者から買取り、権利関係を調整し不動産の価値を高めた上で、販売している。
販売に至るまで、権利調整に時間がかかるため、一般の不動産のように一気にたくさんの物件を販売するのは難しい。そのために飛躍的な業績上昇もまた望みにくい。しかし、複雑な権利関係ゆえに底地については一般の不動産会社は未参入、同社は既に独占的な地位を築いている。少子高齢化に伴う相続問題の増加、不動産市況の回復による土地の流動化など、同社を取り巻く環境はいい。2015年1月1日からの相続税改正で、相続者の負担が重くなるため、土地の流動化が大きく進展の方向も予想されている
同社が関わっていない潜在的な底地の市場は相当数ある。これまで培ってきた不動産権利調整ノウハウを活かし、「底地シェア拡大」で成長を目指していく方針だ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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