【木村隆のマーケット&銘柄観察】アズマハウスは利回り4.1%、期末へ配当取りが増加へ

2014年3月12日 10:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 アズマハウス<3293>(JQS)が大きく注目される局面を迎えている。投資指標は、配当利回り4.19%と利回り妙味は抜群。その上で、PBRが0.69倍と割安水準に位置し、PERも7.13倍と評価不足が目立つ。基本的に大幅な訂正高余地があるが、70円の配当は期末に一括配当されるだけに、3月期末にかけ配当取りの買いがボリュームアップの方向が予想される。

 しかも、業績が好調だ。今2014年3月期の第3四半期累計決算は売上げ99億2800万円(前年同期は未公表)、経常利益11億8900万円(同)を達成した。通期の見通しについては、売上げ115億円を129億9100万円(前期比29.7%増)に、純利益は9億2900万円から9億4500万円(同24.7%増)に修正した。経常利益15億300万円(同23.2%増)は据え置いた。

 同社は、和歌山県内を中心に展開する総合不動産会社。分譲土地販売および分譲住宅施工販売を主力とし、注文住宅の建築請負やリフォームの請負工事なども手掛ける。不動産仲介や賃貸、土地有効活用ビジネスやビジネスホテルなどの運営等も行っている。和歌山県内では着工棟数1位のシェアを持つ

 一次取得層を中心に住宅需要は根強く、低価格帯の物件を中心に堅調に推移。主力事業である不動産・建設事業では、和歌山県下の和歌山市と岩出市にある展示場による集客を軸に、建物建築販売に注力。その一方で、事業用地の厳選化とともに、仕入・着工と販売のバランスを意識し、仕入や販売計画の厳格な管理を行ったことが好業績の要因。

 地域密着における情報力を十分に活用し、物件購入後もライフスタイルの変化にあわせた新たな提案などを行うとともに、事業エリアの拡大も進めて成長を続ける方針だ。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=3293.T&d=6m

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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