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【木村隆のマーケット&銘柄観察】アスラポート・ダイニングは新たな成長ステージへ踏み込む
アスラポート・ダイニング<3069>(JQS)は見直し余地が大きい。同社グループは、焼肉業態の「牛角」を始め、釜飯と串焼の「とりでん」、鶏料理居酒屋「とり鉄」、居酒屋「おだいどこ」など、外食事業で幅広い業態を展開している。
今2014年3月期の第3四半期累計決算は、売上げが65億5200万円と前年同期比19.2%増、営業利益が2億6400万円と同10.9%の減益となった。通期については、売上げ93億6400万円(前期比27.9%増)、営業利益6億2600万円(同75.5%増)の大幅な増収益見通しを据え置いている。
「牛角」では、冬のキャンペーン「男牛角」を実施、CMやLINEなど使用した販促施策などが奏功し、既存店、新規店舗ともに好調に推移している。「とりでん」はグランドメニューの変更とともに、ロードサイド、住宅立地の特性を生かした宅配の試験導入を直営店で実施した。「キムカツ」では、堅調な店舗での営業に加え、イベント会場での弁当販売など新たな取組も売上げ増に寄与している。
リーマンショック後にフランチャイズ主体の業態への集中を主軸に、グループの抜本的な再編に取り組み、直営主体のブランドの売却や本部機能の強化などに努めてきた。その成果が経営成績に反映される段階を迎え、事業構造改革によって健全な財務体質がほぼ整ったことも加わり、2014年3月期以降を新たな成長ステージに位置付けている。
「食のバリューチェーンを構築する」という新たな目標を掲げ、「既存ブランドの競争力強化と成長」、「ブランド・ポートフォリオの多様化」、「海外市場への進出」、「食品生産事業と六次産業化への取り組み」などの課題の取り組みを本格化させていく。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家) (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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