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ソフトバンクを横目に出遅れているセクターや銘柄への物色/ランチタイムコメント
*12:02JST ソフトバンクを横目に出遅れているセクターや銘柄への物色
日経平均は続伸。56.85円高の14954.48円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えた。小幅に続伸して始まった日経平均は、その後マイナスに転じる局面もみられたが、前場半ば辺りにGPIFの厚労省専門委の草案が報じられると、これを手掛かりに切り返す展開みせた。もっとも、昨日同様、15000円目前では上値の重さが意識される格好。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗しており、若干値下がり数が上回っている。規模別指数は大型株指数の強さが目立つ反面、中型はマイナス、小型株指数は小幅な上昇。セクターでは、輸送用機器、海運、医薬品、証券、銀行、不動産などが堅調。一方で鉱業、繊維、ゴム製品、保険などが小安い。指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が3%超の上昇となっているほか、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>などが指数をけん引している。
GPIFに絡んだ報道が刺激材料とはなったが、日経平均は15000円に届かず、上値の重さが意識されている。指数をけん引しているのがソフトバンク<9984>であり、同社の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。ただし、三井不<8801>など不動産の一角にはリバウンドが継続しており、足下で調整が続いていた日東電<6988>、ソニー<6758>などもチャート形状が好転してきており、相対的に出遅れているセクターや銘柄などへは見直しの流れが強まりやすいようだ。日経平均は15000円手前でのこう着ではあるが、それ程弱い動きには映らないだろう。
また、日経平均の15000円突破は厳しいとはいえ、現在の状況では木曜日が上がらないとするアノマリーは8週で止まり、9週ぶりに上昇となる可能性がある。心理的にも押し目買いなどに向かわせやすく、それ故に出遅れているセクターや銘柄が注目される。(村瀬智一)《FA》
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