前場に注目すべき3つのポイント~ウクライナ情勢の緊張緩和で買い戻し先行へ

2014年3月5日 08:18

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記事提供元:フィスコ


*08:18JST 前場に注目すべき3つのポイント~ウクライナ情勢の緊張緩和で買い戻し先行へ

5日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後は全人代開幕で為替動向に注視か
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の買い越し
■前場の注目材料:ロシアの供給先行き懸念などで原油市況の上昇が目立つ、資源関連の下支え要因に

■買い一巡後は全人代開幕で為替動向に注視か

☆日経225想定レンジ:上限15000円-下限14850円

5日の東京市場は買い先行の展開となろう。4日の米国市場はウクライナ情勢の緊張緩和を背景に上昇。NYダウは227ドル高と大幅に反発し、1ヵ月半ぶりの高値をつけている。シカゴ日経225先物清算値は大証比140円高の14980円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好からのギャップ・アップで始まろう。

円相場は1ドル102円20銭台での推移と、円安に振れていることも安心感につながろう。米国市場の大幅な上昇の流れを背景に、主力大型株は軒並み買いが先行する格好となり、ロシア景気の冷え込みによる影響が懸念されていた自動車や機械などの関連銘柄への見直しが期待される。

ただし、4日の大証225先物は現物の取引終了直後に、「ロシアのプーチン大統領がクリミア半島で軍事演習中の部隊に帰還を指示した」との報道を受けて急伸し、一時14890円まで上げ幅を拡大していた。その後ナイトセッションで14980円まで上昇しているが、通常取引時間帯である程度は織り込まれているだろう。買い一巡後は早い段階で利益確定の流れも出やすいと考えられる。

また、中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。人民元は先週、ドルに対して過去最大の下げとなる局面をみせたが、中国政府が景況感を押し上げるために流動性を高めている可能性や、前向きな雰囲気を作り出そうとする傾向があるという。全人代の期間中の為替動向には注意が必要になろう。

なお、4日の東京市場では足下で調整が強まっていた不動産の上昇が目立っていた。物色が持続するようだと、利食いが続いていた緩和メリットセクターへの見直しの流れに波及する可能性がある。また、6日には2月のオフィス空室状況が発表される。1月に続いて改善(空室率の低下・賃料の上昇)が見られるようだと、不動産株への支援材料になりそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1290万株、買い1330万株、差し引き40万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月26日(水):100万株の売り越し
2月27日(木):490万株の買い越し
2月28日(金):650万株の買い越し
3月3日(月):50万株の売り越し
3月4日(火):790万株の売り越し

■前場の注目材料

・ウクライナ情勢の緊張緩和で米国株式市場が上昇、為替も円安に
・エネルギー基本計画の政府案、再生エネ拡充へ表現修正
・日産自<7201>、中国2月新車販売台数は前年同月比55.6%増

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

11:00 菅官房長官、定例記者会見

<海外>

09:30 豪・10-12月期国内総生産(前年比予想:+2.5%、7-9月期:+2.3%)
10:45 中国・2月HSBCサービス業PMI(1月:50.7)《KO》

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