NYの視点:FOMC1月会合で一段のQE縮小へ、3月からペース加速も

2014年1月16日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NYの視点:FOMC1月会合で一段のQE縮小へ、3月からペース加速も

米連邦準備制度理事会(FRB)は1月の連邦公開市場委員会(FOMC)を28-29日に開催する。12月の雇用統計は予想を大幅に下回ったが、1月のFOMCでも量的緩和第3弾(QE3)の100億ドルの縮小を継続することを決定する可能性が強まった。FRBは12月の会合で当初各月850億ドル規模だった米国債やMBS(住宅ローン担保証券)の購入を100億ドル削減し750億ドルとすることを決定。1月もさらに100億ドル削減し月650億ドル規模とする可能性が強まった。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、大半の地区で景気はまずまずのペースで拡大を継続、また、ほとんどの地区で経済の見通しは楽観的だったことが明らかになった。消費も悪天候の影響が見られたものの12地区のうち9地区が拡大を報告。製造業も全地区で改善した。住宅市場も回復を継続したほか、一部の地区では賃金の上昇や雇用ペースの拡大が報告されている。同報告はボストン地区連銀が1月6日までの情報をもとに作成。同報告はまた、1月FOMC会合の判断材料となるため注目されていた。米国経済が引き続き拡大している状況が確認されたためFRBが1月の会合でQE縮小を継続する可能性が強まった。

2014年度の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有していないが通常ハト派として知られるエバンス・シカゴ連銀総裁でさえ1月もQE縮小を継続することが「理にかなう」との見通しを示したほか、経済の回復が続いた場合に3月会合から縮小ペースを加速させる可能性を指摘したことはサプライズとなる。

ラガルドIMF専務理事も「FRBによる段階的なQE縮小は大きな影響を生まず」とFRBによるQEの慎重な縮小にゴーサインを出した。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が13年5月に異例な緩和策の出口戦略のロードマップを提示した際、イージーマネーが引き上げられることを恐れた投資家がリスク資産となる新興諸国市場から離れたため相場が大幅に崩れ「アジア危機の再燃か」との警戒感も浮上した。FRBが実際にQE縮小に踏み切ったあとの新興市場は落ち着いた動きを維持している。《KO》

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