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リバウンド機運は強まらず/ランチタイムコメント
*11:53JST リバウンド機運は強まらず
日経平均は小幅に反発。26.03円高の15203.52円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えた。欧米市場の下げや為替市場での円安一服を背景に、シカゴ日経225先物清算値(15085円)にサヤ寄せする格好から売りが先行した。ただ、直近2日間で500円超の急ピッチの下げをみせるなか、サポートとして意識される15000円接近で、その後は買い戻しや押し目買いの流れからプラスに転じてきている。
とはいえ、リバウンド機運は強まらず、今晩の米雇用統計の結果を受けた米株市場の動向を見極めたいとのムードも強く、前日終値を挟んでのもみ合いが続いている。前日に売買代金が2007年1月以来の水準に膨らんだソフトバンク<9984>は、8810円まで上昇したものの高値に届かず、その後は下げに転じている。朝方こそ強い動きをみせていたバイオ株なども、次第に利益確定の売りに押されている。
セクターでは電力ガス、金属製品、空運、精密機器、機械などがしっかり。半面、その他金融、医薬品、情報通信、小売、建設などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が若干上回っているが、ほぼ拮抗。規模別指数は小型株指数のみがマイナスだった。
週末要因と米雇用統計を控え、積極的には動きづらい状況である。また、このところは後場に入り先物主導で弱含みとなる局面が続いており、慎重姿勢にも。甘利経済再生相は5日、自らの体調について「早期の舌がん」と明らかにしており、政策への影響を見極めたいとのムードも強いようである。
規模別指数をみると小型株指数がマイナスであり、個人主体による利益確定の売りが強まっているようである。資金回転が速いこともあり、週末による持ち高調整もあったと考えられる。また、ソフトバンク<9984>がダレていることも、物色意欲を後退させているように映る。ソフトバンクを睨みながら、強い動きをみせている中小型株などをピンポイントで攻める状況に。(村瀬智一)《FA》
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