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5日の中国本土市場概況:3日ぶり小反落、利益確定売りや「創業板」の大幅下落が重し
記事提供元:フィスコ
*17:03JST 5日の中国本土市場概況:3日ぶり小反落、利益確定売りや「創業板」の大幅下落が重し
5日の中国本土市場は3日ぶりに小反落。上海総合指数は前日比4.70ポイント安(-0.21%)の2247.06、深セン成分指数は同40.03ポイント安(-0.47%)の8560.79で取引を終えた。終始こう着感の強い展開となった。
上海市場は前日で約3カ月ぶりの高値水準を回復し、目先の高値警戒感から利益確定売りが広がった。また、ベンチャー企業向けの「創業板」が大幅に下落したことも懸念材料。そのほか、中国人民銀行(中央銀行)が今日5日、買いオペを見送ったことも流動性不足懸念をやや強めた。
ただ、指数の下値は限定的。都市化推進に伴う改革案への期待に加え、「上海貿易自由区」の金融緩和措置を3カ月以内に確定するとの政府方針が引き続き支援材料。また、金融機関の不良債権処理案が発表されたことも、金融システムの健全化期待を強めた。
セクター別では、前日に大幅上昇した通信セクターに利益確定売りが広がった。第4世代(4G)ライセンスの発給計画がすでに株価に織り込まれたもようだ。また、銀行セクターも軟調。不良債権の処理加速に伴い、短期的には業績が圧迫されるとの懸念が高まった。
一方、環境関連が逆行高。微小粒子状物質(PM2.5)汚染の深刻化が物色手掛かりとなった。また、自動車や家電関連も高い。第2陣となるエコカーの推進都市が近く発表されるとの報道や、年末商戦の到来に伴う家電部門の販売増加期待が高まった。《KO》
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