週刊ダイヤモンド今週号より~伝説の成功モデルにほころび、ヤマダ電機に吹き付ける逆風

2013年11月25日 08:02

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記事提供元:フィスコ


*08:03JST 週刊ダイヤモンド今週号より~伝説の成功モデルにほころび、ヤマダ電機に吹き付ける逆風
1983年に設立後、わずか二十数年で売上高2兆円企業にのし上がったヤマダ電機<9831>。“伝説”とまでいわれた成長が今、曲がり角に来ています。この4-9月期の粗利益率は前年同期比で2.8ポイント低下し、23億円の営業赤字に落ち込みました。ヤマダの営業赤字は、2003年3月期に連結決算に移行して以来、初めてのことです。

通期では、年末の書き入れ時や消費増税前の駆け込み需要が望めるため、黒字確保が可能という見方が大勢ですが、ヤマダの成長を支えてきた右肩上がりのビジネスモデルがほころびを見せ始めているのも事実。圧倒的な購買力でメーカーをひれ伏させ、驚異的な出店スピードでライバルを駆逐するという方法は、意外なもろさを露呈しています。

例えば、出店戦略。国内が飽和状態となる中で中国に活路を見いだしましたが、商品の安定供給などができず、南京、天津の2店舗と北京事務所の撤退を決定。また、郊外型店舗展開で成功した余勢を駆って、ヨドバシカメラやビックカメラ<3048>に対抗しようと池袋や新宿に次々出店しましたが、従業員の商品知識の差が出て、苦戦が漏れ伝わってきます。

さらには、銀行借り入れの増加も不安のタネです。転換社債の償還やベスト電器<8175>の連結化などに伴って、2013年3月期の借入金は前年同期比で1562億円も増えました。特にメインバンクのみずほ銀行へのしわ寄せは大きく、ヤマダの財務が悪化するようなら、態度を豹変させる恐れも。家電量販店の王者、ヤマダに吹き付ける逆風が強まりつつあると、ダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》

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