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新興市場見通し:出遅れ感のある中小型株に資金、、IPO銘柄に短期資金が集中へ
*20:47JST 新興市場見通し:出遅れ感のある中小型株に資金、、IPO銘柄に短期資金が集中へ
先週の新興市場は、良好な外部環境が支援材料となり、戻りを試す展開となった。日経平均が週間で1000円超の大幅上昇となる中で、リスクオンムードが高まったことが追い風に。ただし、円安進行や海外株高などを背景に景気敏感系の大型株への資金シフト傾向も強まり、上昇の勢いには欠けた。また、週末にかけては、翌週からのIPOラッシュを控えて、様子見姿勢が強まる格好にも。週間の上昇率は、日経平均が7.7%であったのに対して、マザーズ指数は1.4%、日経ジャスダック平均は0.8%に留まった。なお、週末のマザーズ市場の売買代金は790億円まで減少し、9月末以来、約1ヵ月半ぶりの低水準となった。
個別では、ガンホー<3765>が週間で約9%の上昇となった。株式分割を考慮後の年初来高値を5月14日に付けて以降は調整基調が続いているが、信用取引の高値期日の通過による需給改善に期待感が高まったようだ。また、好決算を発表したファンコミ<2461>やオイシックス<3182>、レーサム<8890>、ファーストエスコ<9514>などが買い優勢となった。一方、コロプラ<3668>が軟調であったほか、サイバーエージ<4819>やDガレージ<4819>など、ネット関連の上値は重かった。その他、UBIC<2158>やユーグレナ<2931>、N・フィールド<6077>などは、さえない決算内容が嫌気され換金売りに押される展開に。
今週の新興市場は、リスクオンムードが心理的な支援材料となる一方、中小型株からの資金流出傾向が続く中で強弱感の対立する展開となりそうだ。米国の量的緩和長期化観測を背景とした米国株高、リスクオンの中での円安進行が追い風となり、目先は中小型株よりも景気敏感系の大型株へと物色が向かいやすい地合いとなる公算。マザーズ、ジャスダック市場ともに売買代金の減少傾向が続いており、短期資金による物色も限定的となってしまう可能性があるだろう。ただし、先週は先物主導で日経平均が1000円超の上昇となるなど、短期的な過熱感が意識されると、出遅れ感のある中小型株に資金が向かうことも期待される。
個別では、IPO銘柄に短期資金が集中することになりそうだ。今週は、19日にANAP<3189>がジャスダック市場へ、20日にメディアドゥ<3678>とM&Aキャピタル<6080>、22日にじげん<3679>がそれぞれマザーズ市場へ上場する。約1ヵ月ぶりのIPO再開となるほか、年末に向けては20社程度の上場が予定されており、IPO銘柄に対する関心が高まるとみられる。とりわけ、メディアドゥは「LINEマンガ」向けのサービスを手掛けており、LINE関連、電子書籍関連のテーマ性を背景に初値の高騰は必至だろう。また、メディアドゥの人気化が刺激材料となり、類似企業への物色波及も期待されるところ。
その他、エナリス<6079>をはじめ、直近IPO銘柄に見直しの動きも見込まれる。ただし、先週はシステム情報<3677>やN・フィールドなど、低調な決算が嫌気された直近IPO銘柄も散見されていた点には注意したい。また、先週末にかけて東証1部市場では金融緩和メリットセクターの上昇が目立っており、新興不動産関連への物色も想定される。《TN》
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