新興市場見通し:方向感乏しい展開続く、決算はバイオ関連の発表が集中

2013年11月9日 18:13

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記事提供元:フィスコ


*18:13JST 新興市場見通し:方向感乏しい展開続く、決算はバイオ関連の発表が集中

先週の新興市場は、戻りの鈍さが意識されるなかで方向感の乏しい展開となった。先週のガンホー<3765>ショックも引き続き尾を引く形となっている。政策期待の高まりからバイオ関連が賑わう場面があったほか、コロプラ<3668>の好決算発表、新指数の構成銘柄に新興市場が13銘柄採用されたことなども好感される局面が見られたが、上値追いの動きは限定的にとどまった。週間の騰落率は、日経平均が-0.8%であったのに対して、マザーズ指数は-0.2%、日経ジャスダック平均は+0.7%と小動き。なお、先週末のマザーズ市場の売買代金は9月26日以来の低水準となるなど、売買ボリュームも低下傾向に。

個別では、予想以上の好業績見通しを発表したコロプラが人気化、7日には全市場を通して売買代金トップになった。USEN<4842>、セリア<2782>などは新指数「JPX日経400」の構成銘柄に採用されたことが好材料視される。好決算発表のエムティーアイ<9438>、上方修正のSEMITEC<6626>なども上昇、パピレス<3641>は新規上場を控えるメディアドゥ<3678>関連として人気化、オルトプラス<3672>は1:2の株式分割が好感される。一方、モブキャスト<3664>は今期業績見通しの大幅下方修正が嫌気される。日マクド<2702>も決算内容を嫌気。エナリス<6079>、省電舎<1711>には利食い売りが向かう。Dガレージ<4819>は米ツイッターの新規上場を受けて、週末には出尽くし感が強まる。

今週の新興市場も、方向感の定めにくい展開となろう。決算発表も終盤戦に差し掛かり、買い手掛かり材料なども不足していく公算。信用買い残の整理が進まないガンホー<3765>の動向も引き続き懸念されよう。先週末には為替相場で円安反転の動きとなり、投資マインドの回復につながる可能性もあるが、その際には主力の輸出関連銘柄へと物色の矛先が向かい、相対的に新興市場には関心が向かいにくくなろう。翌週には、メディアドゥを筆頭に4社のIPOが予定され、直近IPO銘柄を中心にして、新興市場の期待材料になる可能性もあるが、先週同様に上値追いの動きは限られる公算。需給面で警戒されるのは、年末に終了する優遇税制の影響。とりわけ、足元にかけて株価の大幅な水準訂正を果たしてきた新興市場銘柄は、利益確定売りの対象となるものも多くなろう。

個別では、決算関連銘柄に関心が集中しよう。新興市場では今週も主力銘柄の決算は多く予定されている。とりわけ、発表が集中するバイオ関連に注目が集まる公算。足元での好決算期待は高めにくいものの、決算通過で買い安心感が強まる期待は残る。レーサムの決算が不動産関連に与える影響も注目だが、1部市場ではゼネコン株の決算発表が集中するため、インフラ関連銘柄などにも改めて好業績期待が高まる余地も残る。ほか、メディアドゥの上場を控えて、電子書籍関連のテーマ物色も期待。一方、主力企業の決算発表通過、ツイッターの上場などで、ネット・ゲーム関連には関心低下の余地。

今週は11日にそーせい<4565>、ナノキャリア<4571>、第一興商<7458>、12日にユーグレナ<2931>、Dガレージ<4819>、ペプチド<4587>、エンJPN<4849>、フェローテック<6890>、14日にN・フィールド<6077>、PSS<7707>、レーサム<8890>などの決算発表が予定されている。《TN》

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