NYの視点:来週は年内のQE縮小織り込む動きか、FRB高官発言に注目

2013年11月2日 07:05

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記事提供元:フィスコ


*07:05JST NYの視点:来週は年内のQE縮小織り込む動きか、FRB高官発言に注目

10月29-30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、米連邦準備制度理事会(FRB)の中立的な姿勢を確認するものとなった。FRBの政策は依然、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が5月に提示したロードマップ(景気の拡大が続けば12月に量的緩和第3弾(QE3)を縮小し、2014年の半ばに終了)の過程にあるようだ。雇用や住宅市場は政府機関閉鎖以前から活動が鈍化したことが明らかになったため、10月のFOMC前、多くのエコノミストはFRBによるQE縮小の時期は年内ではなく2014年第1四半期まで先送りされるとの見方を強めていた。

10月FOMC後、2013年度の投票権を持ち中立派だがハト派色を強めていたブラード・セントルイス連銀総裁は講演やインタビューで、一部雇用指標には改善が見られ「雇用の改善はQE縮小の確率上昇につながる」「非常に小規模のQE縮小でも、依然非常に緩和的」だと発言。「FRBは市場のQE縮小の見通しを受け入れる可能性も」と速やかな量的緩和第3弾(QE3)縮小の可能性を示唆した。「労働市場の改善は持続的でない可能性も」「QE縮小前にインフレが2%に近づく必要がある」と加えたもののハト派姿勢をより中立的に戻したことも、12月のQE縮小観測につながる。

また、10月のシカゴ製造業景況指数(PMI)が2011年3月以来の高水準となったほか、民間のISM(米供給管理協会)が発表した10月の製造業景況指数も市場予想を上振れ2011年4月来の高水準となるなど、10月の製造業活動が米国政府機関閉鎖にもかかわらず予想以上に強かったことが明らかになった。このまま経済が緩やかに拡大した場合、12月のFOMCでFRBがQE縮小に踏み切る可能性も除外できない。QEの行方をめぐり、来週もFRB高官の発言に注目が集まる。

■11/4-8のFRBイベント

■11/4
パウエルFRB理事は金融政策に関して、ローゼングレン・ボストン連銀総裁は経済に関して講演

■11/5
ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁は労働市場に関して講演、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演

■11/6
ピアナルト米クリーブランド連銀総裁は住宅、経済に関して講演

■11/7
スタイン連邦準備制度理事会(FRB)理事講演

■11/8
ローゼングレン・ボストン連銀総裁は経済に関して講演、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長、フィッシャー前イスラエル中銀総裁、サマーズ元財務長官が金融に関して国際通貨基金(IMF)でパネルディスカッション、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は金融政策に関して講演《KO》

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