【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは抜群のチャート、日足3段上げへ

2013年10月30日 09:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  グラフィクス制作支援や電子書籍関連のアートスパークホールディングス <3663> (東2)の株価は、10月24日高値から一旦反落して急騰後の反動局面だが、10月28日には早くも反発している。今期(13年12月期)黒字化見通しも評価して上値を試す可能性があるだろう。

  セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどミドルウェア関連のUI/UX事業を展開している。ゲーム受託開発などのアプリケーション事業は事業構造改革で縮小する方針だ。

  セルシスが提供するマンガ制作ソフト「ComicStudio」は、デジタル制作マンガのほぼすべてに使用され、2001年の販売開始から世界での累計出荷本数が160万本を超える代表的なマンガ制作ソフトだ。重点戦略として、両社が持つ高度なグラフィクス技術を結集してシナジー効果を最大化することを掲げている。

  10月25日に発表した今期(13年12月期)第3四半期累計(1月~9月)の連結業績は売上高が27億64百万円、営業利益が80百万円の赤字、経常利益が73百万円の赤字、純利益が89百万円の赤字だった。UI/UX事業における外注費の一時的な増加、持分法投資損失の計上、投資有価証券評価損の計上などで最終赤字だったが、コンテンツソリューション事業、クリエイターサポート事業の収益改善が進んでいるようだ。前期第3四半期(7月~9月)との比較で今期第3四半期の営業損益を見ると、主力のコンテンツソリューション事業は24百万円改善して黒字化した。

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が37億円、営業利益が1億円、経常利益が95百万円、純利益が90百万円としている。経営統合した前期との比較はできないが、各事業セグメントにおける販売活動の強化や人員削減など事業構造改革の効果で黒字化の見込みだ。

  株価の動きを見ると、9月30日の870円まで急騰した後、一旦は10月7日と8日の559円まで調整したが、10月下旬に再動意の形となり10月24日には1022円まで上伸した。足元は急騰の反動局面だが、10月29日には前日比129円(17.32%)高の874円まで急反発する場面があった。

  10月29日の終値800円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円56銭で算出)は59倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して反発した形だ。乱高下する展開だが株価に勢いがあり、今期黒字化見通しも評価して上値を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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