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米共和党議員に学習能力はないのか
記事提供元:フィスコ
*08:13JST 米共和党議員に学習能力はないのか
リーマン破綻後の2008年9月29日、米国の金融システムを守るために金融安定化法案が米議会に上程された際、多くの共和党議員がこれに反対したため同法案は否決された。これにより翌日の米国株価は史上最大の暴落を演じ、リーマン・ショックは世界恐慌クラスのショックへと発展した。世界中からあらゆる「信用」が蒸発した日であった(信用とは相手方の支払い意思と支払い能力の裏打ちされている)。米当局が事態をコントロールできていない、あるいはできないことが露わになり、こちらへの「信用」も失われた。
共和党議員が法案に反対したのは、「今まで散々儲けた挙句大失敗した銀行等を国民の税金で救うことはけしからん」という国民の声を気にしたものでもあった。国民の感情的な声に応えた結果は世界経済を恐慌状態に陥れ、おそらく100兆円単位を超える富が消失するという悲惨なものとなった。世論が感情的な議論に傾いている時でも、国会議員は冷静に何が国益にとって最も重要かを踏まえて意思決定しなければならないという好例となった。
今回の共和党議員は来年の選挙を控え選挙民に応えるという形で、予算の成立や債務上限の引き上げを強硬に拒んでいる。共和党議員には学習能力はないのだろうか?デフォルトに陥れば金融安定化法の時と全く同じようなパターンに陥るだろう。自己の保身のために最も国益を害する行為に出るのか、それとも最終的には国益を第一に考えて行動するのか、国会議員としての矜持が試されている。《YU》
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