【株式評論家の視点】フロイント産業は10月10日の決算発表へ向け先高感強まる

2013年9月24日 10:18

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  フロイント産業 <6312> (JQS)が出直り足を鮮明にしつつあるが、この先出直りトレンドはさらに力強いものとなりそう。今2014年2月期の第1四半期の営業利益は5億6200万円と、前年同期比13.8%の増益を確保した。しかし、8月中間決算の営業利益8億6000万円、前年同期比3.8%減の見通しが据え置かれたため、業績見直しの動きが途絶え、以後は調整色の強い展開に終始してきた。

  しかし、8月中間決算の発表が10月10日に迫り、しかもその内容が増額との見方が強まる中、好業績買いのうねりを取り戻す可能性が強くなってきた。ここへきての出直りはその先取り買いがスタートしたものと受け止められそう。

  同社は、製剤技術をキーテクノロジーに薬の錠剤・顆粒剤を作る時の製剤機械とその添加剤である化成品の両方を手掛けるユニークな企業である。技術開発に優れ、錠剤を作る造粒・コーティング装置では、国内で70%近いシェアを有し、グローバルにみても世界の上位に入る。この分野で、両方を手掛けている会社は世界にない。そうした製剤技術を併せ持つという同社の特徴は、同業他社に先駆けた新技術開発などで、大きなプラス要因として働いている。

  医療費削減の観点から、国内ではジェネリック医薬品の拡大が続いているが、国内のほか海外でもジェネリック医薬品の売上げが拡大する流れに弾みがついており、ジェネリック向け医薬品の機械、添加剤を手掛けている同社にとって、好環境このうえない状況だ。

  今2月期の業績について、アナリスト筋の間では増額修正を想定する声が強くなっている。中間決算発表へ向け先高観が支配する展開になりそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題】浜田宏一内閣官房参与が都内で講演:「成長戦略は政府がどこまで任せることができるか」と強調(2013/09/15)
【相場熟者が答える投資相談】綜合ホールディングスの今後の見通しと対処方法(2013/09/15)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事