シリア軍事介入のリスクシナリオ(2)■シリア情勢

2013年9月20日 10:59

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記事提供元:フィスコ


*10:59JST シリア軍事介入のリスクシナリオ(2)■シリア情勢
■ シリア情勢
アサド政権は、化学兵器を提出するという米英仏露の要求を受け入れたが、反体制派(最高軍事評議会を率いるサリム・イドリス司令官)は、化学兵器を国際管理下に置くというロシアの提案への明確な拒否を表明している。

反体制派は、自由シリア軍、アルカイダ、ジハード戦士から構成されているが、化学兵器を保有し、使用したとの疑惑が払拭されていない。

この疑惑が払拭されるまでは、中間選挙を来年に控える米国議会が、米国民の多数が反対しているシリア軍事介入を承認することは困難と予想される。

また、リスクシナリオとして、反体制派の化学兵器使用が明らかになった場合、オバマ米大統領は窮地に追い込まれることになる。

※内政的に、米国議会での共和党の勢いが増すことで、連邦政府債務上限引き上げと引き換えに、医療保険改革の放棄など、民主党の後退が余儀なくされる。
※短期的には、米国財政赤字減少となり、ドル買い、米国債買い、NYダウ買い要因。《TM》

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