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“タマネギなしでおいしいカレーは作れない”~インド卸売物価に政府は恐々
記事提供元:フィスコ
*11:13JST “タマネギなしでおいしいカレーは作れない”~インド卸売物価に政府は恐々
商工省が16日発表したインド卸売物価指数(WPI)上昇率は前年同月比6.10%で着地し、市場予想(ブルームバーグ)の5.70%および前月実績の5.79%から上昇ペースが加速した。気がかりなのは、WPI内訳の中でタマネギ価格が245%急騰したことで、食品価格は8月に18.18%の大幅上昇となった。
インドの一般市民にとってタマネギは“主食”のひとつで、来年の総選挙を前に同品目の急騰は現政権にとって大きな逆風。かつてはタマネギ価格高騰が政権を倒した歴史もあり、WPIの予想上振れが金融政策への影響にとどまらない可能性が出てきた。
最大野党インド人民党(BJP)は全70選挙区で市民にタマネギを市場価格の半値で販売しているとの報道も出ており、準備銀行のラジャン新総裁だけでなくシン首相にとっても頭の痛い統計となった格好。なお、クレディ・リヨネ証券(CLSA)は「タマネギがなければおいしいカレーは作れない」と庶民の声を代弁している。《RS》
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