東京五輪、決め手は「信頼感」

2013年9月9日 07:56

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:56JST 東京五輪、決め手は「信頼感」
2020年のオリンピック開催地が東京に決まった。直前に福島原発の汚染水問題が大きく取り上げられ影響が心配されたが、事前予想と異なり圧勝という形で決まった。決め手となったのは「信頼感」だろう。マドリードは財政不安、イスタンブールは政情不安や隣国シリア問題、東京は福島原発とそれぞれ問題を抱えていたが、日本人は物事をキッチリやるということにおいては未だに世界から大きな信頼を勝ち得ているということができる。安倍首相が「事態はコントロールされている。福島の汚染水対策は国で責任を持ってやって行く」と述べたことが信用されたのも、「きっと日本人はキッチリと対処して行くのだろう」という海外からの信頼がベースにあると思われる。このような「信頼感」は日本にとって重要な財産だ。
 今後もこの財産をしっかり守って物事を着実に実行し、信頼を損なうようなことは避けなければならない。 消費税増税についても、増税そのものについては賛否があるものの、一度国会で決定したものを安易に覆すことは避けるべきだ。今のところ世界は概ね「日本は大きな財政赤字を抱えていても消費税の増税を契機に着実に問題の解決を図って行くに違いない」と見てくれている。消費税増税によるネガティブな影響は別途対処が可能だが、決定したことを着実に実行する改革力がないと受け止められた場合に、政策実行力そのものへの信頼を回復することは非常に難しい。市場で「信頼感」を損なった場合は、さらに大きな現実の財産が失われる可能性が高い。《YU》

関連記事