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後場に注目すべき3つのポイント~日銀は金融政策の「現状維持」を決定
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~日銀は金融政策の「現状維持」を決定
5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・東京招致の期待感後退も逆張りは避けたいところ
・ドル・円は99円59銭、100円オプション・バリアーの防戦売りで上げ渋る
・日銀は金融政策決定会合で金融政策の「現状維持」を決定、反応は限定的
■東京招致の期待感後退も逆張りは避けたいところ
日経平均は小動き。6.65円高の14060.52円(出来高概算12億株)で前場の取引を終えた。日経平均は続伸で始まった。225先物は14150円から始まり、シカゴ先物清算値(14095円)を大きく上回ってのスタート。4日の米国株式相場が堅調だったほか、円相場は1ドル99円70銭辺りと円安傾向が続いていることが手掛かりに。また、米国自動車販売が発表され、好調が確認された富士重<7270>が買い気配から始まるなど、自動車株は総じて堅調なスタートとなった。
しかし、上値追いは慎重であり、ギャップ・アップとなる格好から日経平均は寄付きを高値に、その後は上げ幅を縮めており、一時マイナスに転じる局面をみせている。もっとも、先高感の強い需給状況のなか、14000円を上回っての推移と底堅い展開。セクターでは、海運、鉄鋼、電力ガス、パルプ紙、鉱業、証券、精密機器、輸送用機器などがしっかり。半面、食料品、水産農林、医薬品、小売、その他製品などが上げ一服。
日経平均は寄付きが高値となる形で上げ幅を縮めており、やや手掛けづらさが意識されている。自動車株の強い値動きのほか、ファーストリテイリング<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>などが下支えしているが、日経平均構成銘柄は若干値下がり数が上回っている状況。
また、前日まで期待が高まっていた2020年夏季五輪開催地についても、水の問題や地震の影響からやや期待感は後退。反対にサッカーのスペイン1部リーグ、バルセロナのアルゼンチン代表FWのメッシ選手がマドリード招致を応援すると発表するなか、強弱感の対立から売買を手控える動きもみられる。そのため、次第に利益確定の流れが強まってくる可能性はありそうだ。
もっとも、ここにきての建設、不動産、鉄鋼などの上昇は国内勢というよりは、欧州系とみられる買いが主体だった。海外勢が買い向かうなか、逆張りスタンスは避けておきたいところではある。押し目拾いのスタンスで対応か。
■ドル・円は99円72銭、100円オプション・バリアーの防戦売りで上げ渋る展開
ドル・円は99円72銭付近で推移。ここまでのドル・円は、99円64銭から99円82銭で推移。ドル・円は、米国10年債利回り2.89%で強含みに推移しているものの、100円のオプション・バリアーの防戦売りで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.3196ドルから1.3206ドルで推移。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて動意に乏しい展開。ユーロ・円は、131円56銭から131円76銭で推移。
12時25分時点のドル・円は99円72銭、ユーロ・円は131円55銭、ポンド・円は155円72銭、豪ドル・円は91円39銭付近で推移。上海総合指数は、2125.31(前日比-0.11%)で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は米国8月雇用統計などイベントを控え利益確定売りが上値を抑制
・アタカ大機<1978>やCVSベイ<2687>など値動きの軽い材料株に資金が集中
・日銀は金融政策決定会合で金融政策の「現状維持」を決定、反応は限定的
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
16:00 菅官房長官、定例記者会見
<海外>
16:00 ダイセルブルーム・ユーログループ議長が議会証言(ユーロ圏の現状)《KO》
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