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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワークマンは3日続伸、5月高値に肉薄、上値追い確実
ワークマン <7564> (JQS)の株価が5月高値に接近している。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して上値追いの可能性があるだろう。
ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開し、他社との差別化戦略としてEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品を強化している。前期(13年3月期)末の店舗数はFC591店舗、直営119店舗の合計710店舗である。
今期業績(非連結)見通しはチェーン全店売上高が前期比6.0%増、既存店売上高が同3.8%増、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗、S&B2店舗として出店エリアも拡大する。
第2四半期累計(4月~9月)見通しに対する第1四半期(4月~6月)実績の進捗率は、チェーン全店売上高が53.1%、営業総収入が52.9%、営業利益が57.6%、経常利益が56.7%、純利益が57.3%と高水準だった。新規出店効果に加えて、既存店も好調のようだ。通期上振れの可能性があるだろう。
■8月々次売上好調、
9月2日に発表した月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高の合計、前年比、速報値)を見ると、13年8月は全店104.9%、既存店102.9%で、既存店は7月の98.3%に比べて大幅に改善した。局地的豪雨の影響などで雨具類が急増し、作業用品や作業靴も好調だった。13年4月~8月累計では全店104.2%、既存店102.0%である。なお8月は新規出店がなく、8月末時点の合計店舗数は718店舗だった。
株価の動きを見ると、高値圏の3700円~3900円近辺で堅調に推移している。8月の月次売上動向を好感する形で9月4日には3935円まで続伸する場面があり、5月21日の年初来高値3970円に接近している。
9月4日の終値3900円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は2.2倍近辺である。
週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。好業績見通しを評価して5月の高値を試す動きだろう。突破すれば上値追いの展開が期待される。(シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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