新興国市場の変調 米量的緩和策の縮小観測が一因か

2013年8月20日 08:56

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記事提供元:フィスコ


*08:56JST 新興国市場の変調 米量的緩和策の縮小観測が一因か
昨日の東南アジア市場では、経常赤字が拡大したインドネシア株が5.58%急落、4−6月GDPが0.3%のマイナス成長となったタイ株が3.3%安など、総じて軟調な展開となった。東南アジア経済の低調な動向は、日本の貿易統計にも表れた。7月の貿易赤字は史上3番目の1兆円赤字となったが、意外性は輸出の伸び悩み。輸出額を見ると、対米+18.4%、欧州+16.6%に対し、対アジアは+9.1%(うち中国+9.5%)に止まった。本日の日経記事によると、アジア向け実質輸出は前月比−5.7%。その割には、日本株への影響は限定的だった。

背景には、中国経済の変調(過剰設備抑制、贅沢追放など)が挙げられているが、米国の金融緩和縮小懸念による資金引き揚げによる新興国市場全般の不調が大きいと考えられる。19日もインド・ルピーが過去最安値を更新、インドネシア・ルピアが4年ぶり安値、ブラジル・レアルも約4年ぶりの安値、南ア・ランドは年初からの下落率が17%に達した。経済統計で強弱はあるものの、比較的好調と見られてきたアジア市場にまで、調整の波が広がっていると受け止められる。《MK》

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