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週刊ダイヤモンド今週号より~バーナンキの誤算 米QE3撤退の綱渡り
*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~バーナンキの誤算 米QE3撤退の綱渡り
金融危機以降、先進各国の中央銀行は自国経済を復活させるべく、「異例の超金融緩和策」の世界へと深く入り込みました。一方で中央銀行への依存度を強めた金融市場は、まるで常識が通用しない“不思議の国”と化しています。ところが経済が完全復活を遂げない中、金融緩和の副作用を恐れた米国がいよいよ“撤退”に追い込まれています。連邦準備制度理事会(FRB)は、はたして無事に“正常な世界”に帰還できるのか——今週号の特集では、米国の金融政策を巡る最新事情に迫っています。
まず、米国経済の現状を見てみると、失業率の高止まり(2007年平均の労働参加率が維持されていると仮定した場合)や物価の低下が続くなど、依然として完全回復とは言いにくい状況です。こうした実態にもかかわらず、FRBが量的緩和第3弾(QE3)を終わらせたいと思っている最大の理由は、無期限の資産購入策によってFRBのバランスシートが拡大すればするほど、その縮小に時間を要するという事実を認識しているためです。結局、QE3縮小が意味しているのは、FRBの「凱旋」ではなく、道半ばで追い込まれた「撤退」なのです。
こうした道半ばの中途半端な状態で、バーナンキFRB議長は任期満了(2014年1月)を迎えます。次期議長を巡っては、サマーズ元財務長官とイエレンFRB副議長の2人に絞られていますが、誰が新議長となってもその役目がバーナンキ議長の尻拭い、すなわちQEからの撤退にあることに変わりはありません。“QE中毒”に陥った金融市場は、すでに過度のリスクテークが発生するなど、不安を抱えています。世界で初めて、そこからの脱却を試みるFRBの道のりは遠く長いものになりそうだと、ダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》
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