デカップリング・リカップリング論再び

2013年8月12日 17:44

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記事提供元:フィスコ


*17:44JST デカップリング・リカップリング論再び
 サブプライム危機が問題になり始めた2007年~2008年頃の米国経済の失速に際し、米国経済が失速しても成長著しい新興国や欧州などが世界経済を牽引し、世界経済は成長を続けるという「デカップリング論」が流行した。リーマン・ショックが世界的な危機に発展し、結局のところデカップリング論は願望にすぎないことが明らかになった。
 現在の情勢はその頃と逆で、米国経済は復調著しく、新興国や欧州が不調となっている。
 世界経済がつながっているというリカップリングなら、今回は米国の復調によって新興国や欧州も回復に向かうというのが逆の道筋であるが、米国の復調の本物度が問題となろう。米国の復調により新興国や欧州が立ち直って、米国がその好影響をさらに受けるという好循環が最も好ましいシナリオだ。日本も米国とならんで先進国では好調を維持していることから、米国とともに好調なグループの一員としてこのリカップリングに貢献したいところである。TPP等の外交交渉においても、当事国は小異を捨ててより大きな共同の利益を重視すべきである。《YU》

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