新興市場見通し:相対的な堅調推移を想定、決算発表を受けての動向に注目

2013年7月27日 23:53

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記事提供元:フィスコ


*23:53JST 新興市場見通し:相対的な堅調推移を想定、決算発表を受けての動向に注目
先週(7/22-26)の新興市場は、日経平均が調整色を強める中で、相対的に底堅い展開となった。為替の円高で内需株への選好度が高まったことも追い風に。とりわけ、マザーズ市場の売買代金は週を通して1000億円を超過、上昇率も大きくなっている。重要イベント通過に伴っての手掛けやすさから、短期資金のテーマ物色が活発化する状況となり、指数上昇をけん引した。なお、週間の騰落率は、日経平均が-2.9%であったのに対して、マザーズ指数は+3.8%、日経ジャスダック平均は+0.3%だった。

個別では、ネットイヤー<3622>、メディア工房<3815>、アドウェイズ<2489>、イマジニア<4644>など、LINE関連銘柄が上昇率上位にランクインしている。また、コロプラ<3668>の好業績観測報道を受けてゲーム関連も強く、クルーズ<2138>やオルトプラス<3672>、モブキャスト<3664>なども急伸。サイバーAG<4751>は新規買い推奨の動きや好決算などが評価材料視される。タカラバイオ<4974>も、韓国企業との提携や新試薬の発売発表など、好材料が相次ぎ上昇へ。米フェイスブックの好決算発表で、Dガレージ<4819>は関連銘柄として買われる。一方、ユナイテッド<2497>は引き続き利食い売りが優勢となったほか、レーサム<8890>、いちごグループ<2337>などの不動産株も軟調。コスモ・バイオ<3386>は業績下方修正が嫌気材料視される。

今週(7/29-8/2)の新興市場も、引き続き相対的な堅調推移が想定される。FOMCや雇用統計発表など、米国での重要イベントを控える中、外部環境の影響を受けにくい新興市場銘柄が選好されやすいと考える。また、FOMC声明文では、米量的緩和策の長期化観測が一段と高まるとみられ、これに伴う円高進行の影響が相対的に乏しいことも、物色シフトの要因となっていこう。4-6月期の決算発表が本格化しているが、これまでのところ主力株でのポジティブサプライズは限定的であり、短期資金の決算発表に対する注目度も新興市場銘柄に高まりやすくなろう。

個別では、決算発表を受けての動向に関心が高まりやすいだろう。29日にはガンホー<3765>の決算発表が予定されている。期待値のハードルは高いと見られるが、バリュエーション面での割高感が限定的なことから、膠着感が強まっている株価推移からの上放れにつながっていくか期待されるところ。他のゲーム関連銘柄に対する影響も大きくなると考える。30日にはタカラバイオやニューフレア<6256>の決算発表が予定されている。タカラバイオは今期微増益の予想だが、上振れ期待が高まらなければ、先週上昇の反動が強まる公算も。バイオ関連銘柄全般に対する影響度も大きいとみられる。ニューフレアは、先にアナリストの高評価が散見されていただけに、期待感は先行しやすいと考えられる。31日には、コロプラやオルトプラスなどゲーム関連の決算のほか、好決算が期待される自動車部品関連の一角にも関心が向かおう。週末には楽天<4755>の決算発表が予定されている。なお、決算発表シーズンで、個別物色の流れが鮮明化する状況となれば、LINE関連などのテーマ物色はやや沈静化する可能性もあり注意が必要となろう。

30日にはマザーズ市場にネクステージ<3186>の上場が予定されている。IPO市場の活況が続く中、割安感が強いほか、需給面での荷も垂れ感も乏しいことから、順調なスタートが予想される。《FA》

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