美白化粧品の自主回収、原因究明も急ぐ必要

2013年7月5日 17:09

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記事提供元:フィスコ


*17:09JST 美白化粧品の自主回収、原因究明も急ぐ必要
花王<4452>の子会社であるカネボウ化粧品は4日、製品の使用で肌がまだらに白くなる「白斑」と呼ばれる症状が報告され、現在までに39例を確認したため、美白化粧品などを自主回収すると発表した。
回収の対象となるのは「ロドデノール」を配合している54製品、約100万個。問題の製品を使用している消費者は約25万人いるとみられ、国内で約50億円、海外で約10億円の年間売上高がある。回収費用は50億円程度になる見込み。
「ロドデノール」はカネボウが独自に開発した美白有効成分で、2008年1月に厚生労働省から新規医薬部外品有効成分としての認可を取得した。
厚労省からは強制的な自主回収を命じられる薬事法上の重篤なものに当たらず、選択肢は自主回収と注意表示の強化があったが、注意表記を強化しても使い続ける方のことを考え、自主回収に至ったとのことだ。
「美白」というのはどの年齢層の女性にとっても大事なもので、決して安くない金額の商品をこだわって使っていたにもかかわらず、隠すことのできない顔などがまだらになるのは耐えられないだろう。
夏坂社長は、「メカニズムが分からない」と困惑している様子だが、販売している企業が安易に「分からない」と口にすることは、消費者に不安を与える。
回収対象製品の約6割を占める「ブランシールスペリア」は、花王がカネボウの重点ブランドに位置づけていた商品の上、これから夏に向け各社の美白商品が多く出回る時期なだけに、回収とともに原因究明を急がなければ、回収対象以外の製品も買い控えられる可能性もあり、カネボウだけでなく親会社の花王への影響も大きくなることが考えられる。《YU》

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