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【編集長の視点】きちりは続落も連続最高純益のサポ-トで株式分割の権利取りに再燃余地
<銘柄ウオッチ>
きちり <3082> (東2)は、9円安の2711円と3日続落している。前日に米国NYダウが、353ドル安と今年最大の下げとなり、きょう21日の東京市場も、日経平均株価が、302円安と急続落している影響を受けて売り先行で始まっているが、この安値は、6月25日に迫った同社株の株式分割の権利付き最終日を前に、株式権利取り妙味を示唆している。昨年6月に実施した前回の株式分割で、権利落ち後の株価の高パフォーマンスを示しており、さらに今6月期純利益の連続過去最高更新と年間45円の高配当が予想されていることも、合わせてサボート材料として見直される可能性が強いためだ。
同社は、前回の昨年6月末割り当てで実施した株式分割(1対200)では、権利付き最終値43万7000円に対してスンナリ権利を落として1600円台まで調整する場面があったが、好業績・増配、さらに東証第2部上場などの好材料が続き、権利落ち高値3425円まで買い進まれ、権利付き最終値に対して実質で約6割高する好パフォーマンスを示した。
今回の株式分割は、同社株式の投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的にしており、6月30日を基準日に1株を3株に分割する。株価は、この株式分割を歓迎、2日連続でストップ高するなど、持ち前の急騰特性を発揮した。
同社の業績は、ベストセラーとなった料理レシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂』を出版した体重計メーカー・タニタ(東京都板橋区)との提携外食店「丸の内タニタ食堂」を新規出店以来、好業績と株価急騰に拍車が掛かっている。イタリア有名ブランド、国内トップ精米機メーカー、農事組合法人などの異業種と提携、新業態店を相次ぎ新規出店していることなどが寄与しているもので、今期純利益は、3億円(同16%増)と連続の過去最高が予想され、年間45円配当も実施する。
株価は、再度の株式分割を歓迎してストップ高を交えてつけた株式分割落ち後高値3425円から、全般相場急落の悪地合いで2416円まで調整、300円幅の底上げをしているが、PERが14倍台と割安なことからも権利取り妙味を示唆している。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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