【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】新和内航海運の株価は全般乱高下の中で堅調目立つ、指標割安できっかけ待ち

2013年6月18日 12:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  新和内航海運 <9180> (JQS)の株価は、市場全体が乱高下する中でも比較的堅調に推移している。指標面の割安感が強いだけに、きっかけ次第で上値を試す可能性があるだろう。

  今期(14年3月期)の連結業績見通しについては売上高が前期比3.5%増の197億16百万円、営業利益が同7.7%増の12億62百万円、経常利益が同1.1%増の11億88百万円、純利益が同3.1%増の8億04百万円としている。主力の内航海運事業で、復興関連を中心にセメント、鉄鋼原料、電力関連などの輸送量が堅調に推移する見込みだ。前期は低調だった鋼材輸送量も回復に向かうことが期待される。コスト削減効果なども考慮すれば会社予想は保守的な印象もあるだけに、上振れの可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、5月8日の年初来高値481円から反落して上げ一服の展開だが、市場全体が乱高下する展開の中でも深押しすることなく、週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線を維持して、比較的堅調に推移している。

  6月17日の終値450円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS74円62銭で算出)は6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS568円15銭で算出)は0.8倍近辺である。指標面では低PER、低PBRで割安感が強いだけに、きっかけ次第で上値を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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