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【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ソーバルは優良顧客が武器で今期増収増益、第1Q決算28日発表で見直しも
■週足は5週ぶり陽線
ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は週足で4本連続陰線のあと前週は陽線足となっている。6月28日に第1四半期(3月~5月・第1Q)業績発表を予定しており、好業績に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。
ソフト開発技術者分野の特定派遣事業と業務請負事業を展開している。前期の顧客別構成比は、キヤノン <7751> グループ向けが約7割を占め、ソニー <6758> グループ向け、富士通 <6702> グループ向け、NTT <9432> グループ向けと続き、優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。さらに12年9月には、オムロン <6645> 向けを主力とするモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aを活用して顧客の多様化も進めている。
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。前期に新規連結したMCTECが通期で寄与することに加えて、組み込み用ソフトウェア開発やアプリケーション開発の派遣需要が、主要顧客向けに好調に推移する見込みだ。
株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値904円から反落して調整局面となり、6月7日には一時716円まで調整する場面があった。ただし6月7日の終値で760円まで戻し、足元では800円近辺まで水準を切り上げて調整一巡感を強めている。
6月14日の終値798円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は13倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.6倍近辺である。
日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。調整が一巡して反発局面が期待されるだろう。6月28日の第1四半期業績発表が接近して、好業績に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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