イラン製「Google Earth」、4か月以内に登場予定?

2013年4月16日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 これまでイランは、Google Earthを西側のスパイ機関のためのツールであると主張して、存在自体を非難してきた。そこで、彼らはGoogle Earthへの対抗策として新たな3Dマッピングサービス「Basir」を完成させると発表した。開発の担当者であるイランのMohammad Hassan Nami大臣は「イスラム共和国のポータルとしてGoogle Earthに対抗できるマップサービスを4か月以内に開始する。マップの提供範囲は地球規模となる」と説明した。なお元記事によれば、同氏は北朝鮮の金日成大学の卒業生で国家管理の博士号を持っているらしい(theguardian本家/.)。

 同氏によれば、Google Earthは米国、イギリス、およびシオニスト(イスラエル)の思想で作られているが、Basirはイスラム教の意見を取り入れた上で作られている点が大きな違いだとしている。 だが、専門家はこのプロジェクトの実現性に疑問を持っている。彼らは4カ月後にサービスをスタートし、3年後データセンターはGoogleに匹敵する規模になると主張している。しかし、現在、イランは世界各国から経済制裁を受けており、投資やインターネットの帯域幅などを考えてもこの規模になる可能性は少ない。また、Mohammad Hassan Nami大臣の任期が6月までである点も根拠に挙げ、この発表は予算を調達するためのでまかせではないかと予測している。

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