【狙い場・買い場】マーベラスAQL株価は快調な上値追い続く、割高感なくなお上値も

2013年3月25日 09:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 マーベラスAQL<7844>(東1)に注目したい。株価は好業績見通しを評価して上値追いの展開が続いている。

 11年10月にマーベラスエンターテイメント、AQインタラクティブ、ライブウェアの3社が合併して、オンライン事業(オンラインゲーム開発)、コンシューマ事業(家庭用ゲーム機向けゲームソフト開発など)、音楽映像事業(アニメ映像商品、ミュージカル公演など)を展開している。

 今期(13年3月期)連結業績見通しは11年10月に3社合併したため前期との単純比較はできないが、2月8日に売上高を減額修正、経常利益と純利益を増額修正して売上高が170億円、営業利益が22億円、経常利益が21億50百万円、純利益が17億50百万円としている。オンライン事業の一部タイトルのサービス開始遅れが影響して売上高を15億円減額したが、初期コストの減少などにより経常利益を20百万円増額し、繰延税金資産計上(約4億円)が寄与して純利益を4億60百万円増額した。オンライン事業での主力タイトル「ブラウザ三国志」が順調であり、コンシューマ事業でのニンテンドー3DS向けソフトやポケモン事業の新型マシン「ポケモントレッタ」稼働なども寄与して、通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は、売上高が71.4%、営業利益が78.0%、経常利益が77.8%、純利益が79.2%と順調な水準である。

 来期(14年3月期)については、12年11月リリースの「閃乱カグラ」シリーズ初のソーシャルゲーム、13年2月リリースの「ブラウザプロ野球NEXT」なども通期寄与して好業績が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、右肩上がりの展開が続いている。2月中旬以降は上げ足を速めて3月13日には6万8500円まで上昇する場面があった。その後は上げ一服の形だが概ね6万円近辺で推移している。今期純利益増額を好感して、来期好業績も期待する動きだろう。3月22日の終値5万8500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3273円78銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1000円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万7028円50銭で算出)は3.4倍近辺である。

 2月中旬からの急騰で目先的な過熱感を強めたこともあり、足元では上げ一服だが、日足チャートで見ると25日移動平均線に接近して再動意のタイミングのようだ。指標面に割高感はなく、好業績期待で上値を追う可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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