【編集長の視点】穴吹興産は反発してスタート、大証1部株は好業績評価に逆行高特性がオンして再出番

2013年2月14日 10:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  穴吹興産 <8928> (大1)は、3円高の383円と反発して始まっている。前日13日大引け後に今6月期第2四半期(2Q)累計決算を発表、今年2月7日の上方修正通りに大幅に黒字転換して着地したことを手掛かりに割安修正買いが再燃している。大証1部銘柄の逆行高特性も思惑を高めている。

  大証1部株では、大証を主市場とするシマノ <7309> (大1)も、前日大引け後に12月期決算を発表、前期は、昨年10月の一転した下方修正値を上ぶれて連続増益率を伸ばして配当を増配、今期は続伸を予想、純利益が、295億円(前期比7%増)と連続して過去最高を更新し、市場コンセンサスを約4億円上回っている。株価は、80円高の6260円と反発し、今年1月31日につけた上場来高値6240円を更新している。

  このほか大証1部株では、前日大引け後に山陽電気鉄道 <9052> (大1)が、昨年11月に上方修正した3月期業績を下方修正、錢高組 <1811> (大1)が、昨年11月に続き3月期業績を再下方修正、赤字転落幅を悪化させるが、株価はいずれも反発して始まっている。

  全般相場の調整期は、バイオ関連、IPO(新規株式公開株)と並んで、逆行高特性のある北浜銘柄も物色される傾向があり、前日からバイオ株買い、IPO投資が再燃しているだけに、大証1部株への思惑も増幅する。とくに大証1部株は、今年1月に東京証券取引所と大阪証券取引所が統合して日本取引所グループ <8697> (東1、JQS)が発足、現物市場の東証1部と大証1部が今年7月に統合、統合メリットが強まるとして人気化したことも連想され再現思惑を強めそうだ。

  穴吹興産の2Q累計業績は、分譲マンションの契約戸数が、1312戸と2Q累計実績として過去最高となったことが寄与したもので、純利益は、14億7600万円(前年同期は2億9300万円の赤字)とV字回復した。2Q期末配当は、期初予想の3円を4円に引き上げ年間9円(前期実績7円)へ連続増配幅を拡大する。6月通期業績も上方修正しており、通期純利益は、17億7700万円(前期比55%増)と6期ぶりの過去最高更新を予想している。

  東証1部では、円高修正の一服で主力株に売り買いが交錯する方向感を探る展開が続いており、大証1部株シフトがより強まりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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