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【アナリストの眼】外食チェーンのアトム業績に上ブレの可能性、年初来高値に接近
<業績&株価分析>
アトム <7412> (東2)は居酒屋、洋食、寿司、焼肉などの外食チェーンを展開している。新規出店、業態変更、不採算店閉鎖などの効果で通期業績上振れの可能性があり、株価は上値追いの展開も期待されそうだ。
今期(13年3月期)連結業績見通しは、売上高が前期比8.5%増、営業利益が同30.1%増、経常利益が同16.0%増、純利益が同15.0%減としている。純利益については税効果一巡で減益見込みだが、通期会社予想に対する第2四半期累計(4~9月期)の進捗率は売上高が48.3%、営業利益が51.2%、経常利益が53.2%、純利益が71.6%であり、下期の新規出店効果なども考慮すれば通期上振れの可能性があるだろう。
飲食事業直営店舗の売上高(前年同期比、概算値)を見ると、11月は全店102.8%(居酒屋101.2%、洋食117.6%、寿司95.4%、焼肉100.9%)、既存店99.2%(居酒屋95.7%、洋食105.9%、寿司95.0%、焼肉100.0%)となり、やや低調だった10月に比べて改善した。4~11月累計では全店105.1%(居酒屋108.3%、洋食117.2%、寿司96.2%、焼肉103.7%)、既存店101.1%(居酒屋98.7%、洋食104.1%、寿司96.8%、焼肉108.2%)となり、好調を維持している模様だ。
株価の動きを見ると、9月末の株主優待権利取りの反動などで10月3日に365円まで調整したが、急反発して戻り高値圏の400円~415円近辺に回帰している。12月17日の終値416円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は83倍近辺、今期予想配当利回り(普通株式に係る会社予想の年間2円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS35円03銭で算出)は11.9倍近辺となる。
日足チャートで見ると、25日移動平均線回復後は水準を切り上げており、強基調の展開となっている。また週足チャートで見ても、13週移動平均線がサポートラインの形となって上昇トレンドを継続している。9月25日に付けた年初来高値424円が視野に入っており、通期業績上振れの可能性や収益改善期待などを考慮すれば、上値追いの展開も期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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