【アナリストの眼】求人情報のピーエイの今期経常利益2.1倍、株価上放れも

2012年12月17日 09:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 ピーエイ <4766> (東マ)は新潟、長野、福島、宮城、岩手、および9月に地元有力企業と業務提携した石川の6県で、紙媒体の無料求人情報誌「ジョブポスト」やフリーペーパー「仙台ポスト」などを発行し、インターネットサイト「ジョブポストweb」やスマートフォンをメインとするモバイルサイト「ジョビー」を強化している。

 今期(12年12月期)連結業績の見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比18.6%増、営業利益が同2.1倍、経常利益が同2.1倍、純利益が同2.2倍の大幅増益見込みとしている。通期会社予想に対する第3四半期累計(1~9月期)の進捗率は、売上高が74.6%、営業利益が66.9%、経常利益が70.6%、純利益が82.7%である。営業利益の進捗率がやや低水準だが、東北地方での求人需要回復、営業エリアの拡大・強化策などが寄与する模様であり、通期計画の達成は可能だろう。純利益については上振れの可能性もありそうだ。

 株価の動きを見ると、11月12日に126円、12月12日に121円まで上昇する場面があり、同時に下値を切り上げる動きを鮮明にしている。通期業績見通しに対する期待感が高まっている可能性があるだろう。12月14日の終値115円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円94銭で算出)は8~9倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS53円62銭で算出)は2.1倍近辺となる。

 日足チャートで見ると25週移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となって、強基調へ転換の構えを見せている。時折動意付く特性もあるだけに、今期業績見通しだけでなく、来期(13年12月期)業績に対する思惑で動意付く可能性があるだろう。(本紙・シニアアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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