【株式評論家の視点】横河電機は業績も需給も好転、訂正高を突き抜ける相場に発展も

2012年12月17日 09:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  横河電機 <6841> が戻りに弾みを加え始めた。物色の中心が中低株へ流れる中、今一つ鈍い足取りだったが、円安への為替相場の動きを反映して見直し機運が強まりつつある。

  新興国を中心にエネルギープラントの制御システムの需要が伸び、北米でも化学メーカーやエネルギー企業向けの受注が好調に推移している。そのため、今2013年3月期の営業利益は、第1四半期決算発表時に190億円から200億円(前期166億円)に増額された。中間決算の営業利益は75億円から87億6600万円(前年同期比28%増)へ上振れての着地となったが、その際、通期の見通しは据え置かれ、後半については減額修正という形になってしまった。ただ、アナリスト筋の見方は今期増額の方向で一致している。

  ここへきての戻りで買い方の利食い売りが進展し、信用買い残が減少。一方、売り残は株価の戻りにつれ徐々に積み上がっている。そうした状況を受け、日証金では株不足状態に転じてきた。需給も株価をフォローアップする状況にある。2016年3月期には営業利益400億円(前3月期166億円)を目指す中期計画を推進中で、株価も単なる訂正高を突き抜ける動きに発展しそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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